ストックホルム県ボートシルカ市「シリア正教徒虐殺」記念碑、承認
2014年02月01日付 Hurriyet 紙
反対運動をするトルコ系住民
反対運動をするトルコ系住民

スウェーデンで、以前から1915年の諸事件を「虐殺」と認識していたボートシルカ市議会は、「シリア正教徒虐殺」記念碑の提案に「賛成」と答えた。

ストックホルム県最大の都市の1つであるボートシルカ市で、「国際アッシリア人虐殺調査」センターのスウェーデン代表らは、スウェーデンに暮らすシリア人コミュニティの形成とともに、市による記念碑建立のための場所の割り当てとその建立のために訴えを行った。これを受けて、木曜の夕方に同市議会が招集された。

投票が行われた結果、市議会は、提案する側が設置場所と費用を受け持ち記念碑を建立することを承認した。投票では賛成54票、反対5票、棄権1票、無効1票が投じられた。提案は、アルメニア人、シリア人、アッシリア人で構成される諸組織の統括組織である「Seyfo(シリア語で「剣」を意味する)」委員会によって行われた。

投票に先立って演説を行ったトルコ系のデニズ・ブルドゥク議員とバイラム・ウルダー議員は、この決定の承認はこの地域に暮らすトルコとシリア出身の住民の間に怨恨と嫌悪の感情を醸成し、地域に暮らす異なった民族的ルーツを持つ人々の間に対立を生み出すことになりうると述べた。

■トルコ人は決定に抗議

警察による厳重な警備が行われた市庁舎周辺に集まったトルコ人が決定に抗議する一方で、シリア人は支持活動を行った。スウェーデンで活動するトルコ人組織のイニシアチブで結成された委員会は、議員が会議を行う予定の市庁舎の前に集まって抗議デモを行った。
抗議には多数のトルコ系住民が参加し、アゼルバイジャン系住民もこれを支持した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:32786 )