リビア:リビア軍、私兵軍団の一つと武力衝突
2014年02月02日付 al-Hayat 紙

■リビア:リビア軍、私兵軍団の一つと武力衝突

【トリポリ:本紙】

昨日(1日)、サリール地域(リビア東部の内陸部)において、リビア政府軍とアフマド・シャリーフ軍団との間に武力衝突が発生した。衝突は、同私兵軍団が70日以上にわたりクフラ〜ターズィルブ間の道路を封鎖しているのをリビア軍部隊の一部が解除しようとしたことで発生した。

クフラ地方議会公式スポークスマンのムスタファ・ルジャリー氏は「武力衝突によって、アフマド・シャリーフ軍団の拠点近くにあるサリール火力発電所の発電機多数が破損したものの、犠牲者は出ていない」と述べるとともに、武力衝突発生後まもなく政府軍が撤退したことで道路は依然封鎖状態にあることを示唆した。

一方、ベンガジ市議会広報部は談話を発表し、「軍事衝突の再発は、リビア政府とリビア国内各地の地方議会および賢人会議(マジュリス・フカマー)が和解に向けて積み重ねてきた努力の妨げとなる」と述べた。

他方ベンガジ市内では、リビア軍精鋭特殊部隊のワニース・アブー・ハマーダ司令官の子息、アリー・アブー・ハマーダが誘拐された事件の当事者は、「2月17日殉教者旅団」(リビア東部における最大・最強の私兵軍団であり、リビア政府軍の一翼として東部・南部地方の治安維持に当たっている)だとの見方が広まっており、同旅団は「それは全くのデマである」と述べて事件への関与を否定した。

さらに「2月17日殉教者旅団」は、昨日発表した声明の中で、アブー・ハマーダ司令官は同旅団に敵対する分子たちの正体を突きとめ、それらの者たちが司令官の命令に背いて行動していることを明らかにしたのだとして、同司令官の立場を称賛した。

そうした中、ベンガジ医療センターの責任筋は、おととい(1月31日)タバッリーノ地区で車中にいるところを身元不明の者たちに銃撃され頭部に重傷を負った元警察署長のアブドゥル・ファターハ・バルアスィー氏の死亡を発表した。

(後略)

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( 翻訳者:山名結子 )
( 記事ID:32792 )