国家諜報機構のトラック、無検査でシリアへ
2014年02月03日付 Zaman 紙


国家諜報機構(MİT)に関係する大型トレーラー(TIR)が停車させられた件に関し、内務省でMİTと警察の高官が参加した会合が開かれたことが明らかとなった。 情報によれば、警察および捜査をさせないために検察官に圧力をかけるようにとの指示が出されたという。TIRを停車させた検察官を「スパイ活動」として裁判にかけることも求めた。

アダナで1月19日に停車させられた3台のTIRがMİTに関係していることが明らかになった後、重大な進展があった。MİTの高官と内務省及び警察本部の上層部が一堂に会したことが明らかになったのである。その会合では、検察官に(捜査をさせないよう)圧力をかけることが提唱されたという。情報によれば、内務省と警察は自身の関連部署に指示を出して、検察官に対し新たな捜査を開始しないよう圧力をかけることを求めた。MİTの関係者は、MİTに関係するいずれの車両も捜査することを求める検察官、警察、軍警察について、トルコ刑法(TCK)第335条に従って手続きをとるよう要求した。同条項では、スパイ罪に関連する罰則が適用される。

1月19日にジェイハン郡シルケンリ料金所でTIR数台が停車させられた。捜査されたTIRのうち3台目がMİTに関係していることが明らかになる一方、同事件後にアダナ首席検事、テロ対策法(TMK)首席検事補、特別権限の2名の検察官が異動させられた。この(状況の)進展の中、先日、内務省でMİTと警察の関係者が参加した会合がおこなわれたという。警察での人員一掃が取り上げられた同会合では、12月17日の不正・収賄の捜査の後に始まった[警察内部の]解任を拡大するとの決定がなされた。会合では、アダナで停車させられたMİTに所属するTIRも議題にあがった。これらの車両は、一部の検察官、軍警察、警察の職員によって意図的に停車させられたとの主張が繰り返された。もはや、この種の干渉に対し、断固たる態度で(捜査の)許可を与えない必要があることが強調された。こうした動きを示す一部の検察官、警察、軍警察の職員と関して法的な手続きが即座に始めることが決められた。
 
情報によれば、今後MİTに関係するいかなる車両を停車させた治安部隊員について、トルコ刑法第335条に従った手続きがとられる。今回の調整では、「上層部が法と調整作業上公開することを禁じており、その性質上、秘匿する必要のある情報を政治的あるいは軍事的なスパイの目的で確保した者には、8年から12年までの禁固刑が適用される。その行為が、トルコと戦争状態にある国家に有利に働き、あるいは、国の戦争準備や戦争活動、あるいは軍事作戦を危険にさらすなら、当該人物に重刑化された終身刑を適応する」との条項が関係してくる。

アダナ共和国主席検事局も検察の決定で捜索されたTIRに関し、いかに情報提供が行われ、その後どう対処したかに向けた「反スパイ」の捜索を開始した。

会合でとられた決定は、警察の各部署に伝えられた。本部組織に勤務する危険部署の局長たちとも接触がとられた。治安問題の専門家は、MİTに所属する車両を停めた者にスパイ罪を適用することは大変重い処分であることに注目している。こうしたことを回避するために、MİTが「自己管轄下の輸送」の範囲において関連部署に情報を提供することが必要であろうと述べた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:32807 )