イスタンブルでガス中毒悲劇一家5人死亡
2014年02月07日付 Milliyet 紙


ファティフのある住宅で天然ガスによる中毒により、3人の子どもを含む一家5人の命が失われた。
イスタンブルのアヴニ・ムトゥル県知事は、遺体で見つかった5人はイラク出身であると伝えた。

入手された情報によると、ヴァタン大通りのソフタ・スィナン通り沿いに住む親類を訪ねるため2日前にキルクークからやって来た一家からの連絡が途絶えたため、一家の親類が彼らの家を訪問したという。

一家が住む建物でガスの臭いが充満していることに気づいた親類一同は、玄関を開けることなく状況を警察に通報した。事故現場には警察や保健局、そしてイスタンブル天然ガス配給会社(İGDAŞ)のスタッフらが駆けつけた。

住居内に入った警察署員は、部屋の一室で3人の子どもを含む5人が床で遺体となって倒れているのを発見した。保健局の職員が行った検分結果によると、(遺体で発見されたのは)9歳と11歳、14歳の子ども、そしてその両親であることがわかった。

■ムトゥル県知事「ファティフで天然ガス中毒により死亡下5名はイラク出身」

ヒュセイン・アヴニ・ムトゥルイスタンブル県知事は、ファティフのある住宅で遺体となって見つかった3人の子どもを含む一家5人がイラク出身者であると述べた。ムトゥル県知事は、一家が2日前にイスタンブルに住む親類を訪ねるために入国したと伝えた。

事故はファティフのヴァタン大通りソフタ・スィナン通り沿いで起きた。この事故に関して伝えたムトゥル県知事は、以下のように話した。「ファティフで5名のイラク出身者が天然ガスによる中毒で亡くなった。両親と3人の子どもらは2日前にイスタンブルを訪れていた。一家は親類を訪問するためやってきたという。この地域には非常に多くのシリア出身者が住んでいるため、シリア出身の家族を訪ねてきたと推測される。誤解のないよう述べるが、死亡した一家はイラク出身だ。訪問先の住宅で14歳と11歳、8歳の子ども3人とその両親が、天然ガスによる中毒により命を失った。一家はイラク出身だ。シリア出身と伝えることは多くの憶測を生み出しかねない。」

■İGDAŞ「煙突は完全にふさがっていた」

İGDAŞが行った会見では、以下のように伝えられた。「事故現場で検察官らが行った現場検証の後、われわれİGDAŞのスタッフがボイラーを稼働させて行った詳細な検証では、ボイラーの煙突部分のセンサーが故障し、煙突が完全にふさがっていたことがわかった。」

この会見では、「187天然ガス緊急回線」に入った通報を受けて事故現場に急行したİGDAŞのスタッフらが最初に行った検証において、室内で煙突型のボイラーと暖炉が使用されていたこと、天然ガスの設備や装置の接続方法は適切であったこと、そしてレジスタは開いており使用できる状態であったことが確認されたと述べられた。現場で最初に行われた測定では窓を開け換気を行った状態であったため、一酸化炭素は滞留していなかったと伝えられたこの会見ではさらに以下のように述べられた。「事故現場で検察官らが行った現場検証の後、İGDAŞのスタッフらがボイラーを稼働させながら行った詳細な検証では、ボイラーの煙突部分のセンサーが故障しており、煙突は完全にふさがっていたことが確認された。問題となっている今回起きた死亡事故のはっきりとした原因は、この後行われる司法機関による検証で明らかとなるだろう。亡くなった方々に対しては神の慈悲を願うとともに、遺族の方々にはお悔やみ申し上げる。」

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:32869 )