ロウハーニー大統領、ジュネーブ合意を批判する者たちを「一部の無知な者たち」と非難
2014年02月05日付 Jam-e Jam 紙

 ロウハーニー大統領は、大学は〔イランが抱える諸問題について〕批判を自ら始め、解決方法を提示すべきだと強調した上で、「各大学の管理委員会の強化と、能力主義の普及が必要だ」と述べた。

 イラン国営通信の報道によると、ハサン・ロウハーニー大統領は昨日、各大学や研究所、科学技術館、その他の教育・研究センターの学長・所長らとの会議のなかで、「大学は人々が抱える問題や環境問題、大気汚染問題に積極的に関わるべきだ」と指摘した。

 大統領はさらに、「基礎研究はしなくてもよいと言いたいのではない。そうではなく、社会が必要とする一部の分野について応用研究をすることは、今や〔研究者たちとって〕義務であり、喫緊の課題となっている、ということである」と付け加えた。

 大統領は大学関係者に向けて、「今やどの州にいようとも、グローバルに考え、ナショナルかつローカルに行動することが求められている。州の大学では、州の問題を取り扱い、その解決方法を考えるべきである〔‥‥〕」と述べた。

 大統領は、論文だけでは十分とは言えないと指摘した上で、「論文は人々の生活〔の改善〕に寄与すべきである。あなた方は社会のインテリ層であり、人々はあなた方に期待の眼差しを向けているのだ」と付け加えた。

 大統領は、国内には博士課程にいる学生の数が非常に多いと指摘し、「国内には博士課程の学生が4万人もいると聞いて、私はとても嬉しく思う。しかしあなた方は、世界の有名大学には、博士課程の学生がどれくらいいるとお思いだろうか。欧米の有名大学一校が、一年間に何人の博士課程の学生を〔社会に〕送り出しているとお考えか」と問うた。

 大統領は、「統計を見て欲しい。私は多くの大学のことをよく知っている。みんな博士になるのはとてもよいことだ。どこに行っても、博士号をもった人ばかりだ」と述べ、さらに「政府は量と質の間のバランスを大学に求めているのだ」と指摘した上で、

われわれはみんなが博士号をもち、研究に勤しみ、学問を究めているのを誇りに思っている。とてもよいことだ。しかし実際、必要とされる質は保たれているのだろうか。もし質が保たれているというのなら、私も嬉しいし、あなた方の判断を私も受け入れる。〔‥‥〕あなた方がそう言うのなら、私もそれを受け入れる。しかし〔繰り返すなら〕、量は質とバランスがとれていなければならないのだ。

 と言明した。

 大統領はまた、ジュネーブ核合意に対して一部から反対の声が上がっていることに触れ、この合意は大学のお陰だとした上で、〔核合意という〕「国際的な偉業」を守るよう、大学関係者らに呼びかけた。

 ロウハーニー大統領は大学を批判するつもりはないが、不満もあると述べた上で、「なぜ大学、そして教授たちは沈黙しているのか。われわれはソクラテスの勇気を〔あなた方に〕求めたい。あなた方は誰を恐れているというのか」と問いかけた。

 大統領はさらに、「なぜ国際的な偉業が成し遂げられたとき、教授たちは個人として私に〔応援・支持の〕手紙を書くばかりで、〔公の〕場に出て〔ジュネーブ合意を支持する〕議論をしようとしなかったのか」と続けた。

 ロウハーニー大統領はさらに、〔‥‥〕

なぜ特定のところから養われている〔=資金援助を受けている〕ような、ほんの一部の限られた者たちばかりが声を上げているのか〔※ジュネーブ合意に急進派が反対キャンペーンを繰り返していることを指す〕。もちろん、声を上げたり、批判をしたりすることには、何ら問題はない。〔しかし〕なぜ知的レベルの低い一部の者たち〔ばかり〕が声を上げるのか。大学教授や大学指導者たちはなぜ、個人的に話をするだけで、公の場に姿を現そうとしないのか。

 と語った。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32888 )