イラク:「ダーイシュ」は戦闘範囲をキルクーク県にまで拡大
2014年02月14日付 al-Hayat 紙


■イラク:「ダーイシュ」は戦闘範囲をキルクーク県にまで拡大

【バグダード:本紙】

「ダーイシュ(イラク・シャーム・イスラーム国)」の武装勢力は昨日(13日)、戦闘版図拡大のための質的進展を図る中、バグダード北のキルクーク県のスレイマーン・ビク地区の一部地域を制圧下に置いた。一方バグダードでは同勢力の攻撃により史跡ショルジャ市場が燃焼した。

またアンバール県議会は、ラマーディー制圧後、ヌーリー・マーリキー首相がアンバールでの暴力に終止符を打つための和平提案へ同意したことを明らかにしたが、ファルージャは依然として武装勢力の標的となっている。

治安情報筋は昨日、数十人の武装集団がバグダードとキルクークを結ぶ道に位置するスレイマーン・ビク地区に展開し、公的機関や学校を占領し、そこに停留する一方、軍は同地区を封鎖する事態となったと述べた。

地区長のターリブ・ビヤート氏は「アル=カーイダと『ダーイシュ』の武装集団は今日(13日)未明に地区の中心部を制圧した」と明らかにした。これは、戦闘により検問が破られた後のことである。同氏はまた「小・中型の武器をもった武装集団はモスクに向かい『神は偉大なり』と唱えながら、住民たちに家から出るよう要求した」と付け加えた。「チグリス作戦」の指導者は事件から数時間後に事態を鎮圧したと強調したが、武装勢力との衝突が発生した事に対しては肯定も否定もしていない。

キルクーク県南部やディヤーラー県北部は治安上の弱点とも呼べる地域で、ハムリーン山脈がこの地域を横切っており、この山脈が武装勢力の拠点的要塞となっていると考えられている。一方治安情報筋は、これらの地域がイッザト・ドゥーリー元副議長率いる「ナクシュバンディー教団軍」の主要拠点 となっていることを強調した。

(後略)

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( 翻訳者:石川みのり )
( 記事ID:32965 )