CHP、裁判官・検察官高等委員会法を憲法裁判所に提起へ
2014年02月17日付 Milliyet 紙

共和人民党(CHP)のファルク・ローオール副党首は、先日国会本会議で議論された裁判官・検察官高等委員会(HSYK)法案を批判し、この法律に関して憲法裁判所の判断を仰ぐと述べた。

ローオールCHP副党首は、トルコ大国民議会(TBMM)で行なわれた記者会見でこの法案による変化は大きいとし、次のように語った。
「法務大臣は並みはずれた権力を持つことになる。こうした条件下で法務大臣の立場や任務をどう説明できようか。これほどの権力を持った人間はただの大臣とは言えない。これからは法務大臣を『バシュ・カーディー(カーディーの長)』と呼ばなければならない。オスマン朝時代にカーディーたちは単独で決定を下すことができた。今や法務大臣は『バシュ・カーディー』同然だ。バシュ・カーディーはスルタンに従属する。司法制度はトップダウンで再変革されつつある。憲法裁判所の賢明な返答を期待する。」

■エンギン・アルタイ「準備を進めている」

エンギン・アルタイCHP国会会派副代表は、HSYK法案を憲法裁判所に提出するための準備を続けており、間もなく法律の無効化のために(違憲審査の)申請を行なうと発表した。エンギン・アルタイCHP国会会派副代表は、トルコ大国民議会で行なわれた会見で、「法案は一週間にわたる殴り合いや蹴り合いによって司法委員会を通過した。総会では法案の一部分が議論され、泥沼化した。その後、性急に議論が再開され、20時間の審議の末に公正発展党が法律として制定した。我々は憲法に違反するこの法律を認めていない」とし、公正発展党は自党の議席数にうったえて議会を暴力の場にした、関係者はそれを傍観していた、司法委員会での蹴り合いの代わりに総会では拳が物を言ったと述べた。アルタイ氏は、議会での出来事はトルコの恥だとし、国会では野党議員の身の安全が守られていないと語った。また同氏は大統領がこの改革に反対していることに言及し、この法律が(承認のために)大統領官邸に届けられた際、ギュル大統領がこの姿勢を変えるのか否か注目していると述べた上で「大統領が承認したら法律は捻じれてしまう」と述べた。
アルタイCHP国家会派副代表は、「我々は、立法、行政、司法の原則を壊すこの法律を大統領が承認するとは考えていない」とし、承認するか否かによってギュル大統領の真価が問われると述べた。
アルタイ氏は「法案は強行的に、暴力的に国会を通過した。ふさわしい判断を下すよう大統領に呼びかけたい」と語り、憲法裁判所への申請のために準備を行なっていることを強調した。さらに同氏は憲法裁判所への申請について「おそらく明日、もしくは遅くても明後日には申請を行なう。法令番号が発行された瞬間から申請に入るつもりだ」と述べた。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:33002 )