ギュレン師メッセージ、「真実は明らかになる」
2014年02月18日付 Zaman 紙


新聞記者財団(GYV)のムスタファ・イェシル理事長はイスタンブルで開かれたトルコ・アラブ知識人フォーラム(主催:Turkish Review誌及びHira(ヒラ)誌)で語り、フェトフッラー・ギュレン師の昨今の問題に関する一部所見を参加者らと共有した。イェシル財団長は、数日前に面会したギュレン師の「最新の」所論を「意味深長に」伝えた。

イェシル理事長は奉仕活動に対して昨今行われた中傷に言及し、この問題でギュレン師が、「奉仕運動に個別的、個人的な思惑や見返りは決して存在しえない。コーランとスンナに依拠し、これに倣う事は我々が最も肝要とするところだ」と強調したことを伝えた。同理事長はギュレン師が、「コーラン、スンナの枠組みを外れるだけでなく、法及び人間性を以てしても取り繕えないような言説が断じてあなた方を煽り立てることのないように願います。将来、彼らがこういった言説で恥じることになろうとも、皆さんは彼らに対し門戸を永久に閉じてはなりません、絶縁するかのような無慈悲な言葉や発言を口にすることは絶対に避けなさい。これほど辛辣な文章、言葉、表現を向けられようと、いつか彼らがあなた方の元を頼ることがあれば、門戸を閉じてはならないことを肝に銘じなさい」と声明を発したことを伝えた。

■ 善意に解釈しなさい、行動を以て応答してはなりません

イェシル理事長は、「奉仕運動」に対して行われた甚大な中傷・侮辱に関するギュレン師の以下の所見を意味深長に伝えた。「これらの言説の中で彼らがあなた方を「畜生」呼ばわりしても、それを悪意に解釈してはなりません―同胞にアッラーのご加護があらんことを―彼らはアッラーの創造した一つの生物として我々を認めたのです。彼らは我々を生物扱いしたのだと思いなさい。その畜生にさえ価値があり、その価値を勘案しつつ、その言葉から自らを貶めるような誤った解釈をしてはなりません。この緊張状態は一時的なものであることを忘れてはなりません。そうでなければ、過去を振り返った時、赤面し、恥ずかしい思いをするような、同胞に対して恥ずかしい思いをさせるような発言をしてはなりません。我々は忍耐、沈黙を選ぶのです。」

イェシルGYV理事長は、ギュレン師の中傷に関する所見を以下の様に伝えた。「民衆扇動、あらゆる発言に同じ発言で応答し、あらゆる言葉に同じ言葉で応答し、そしてあらゆる侮辱に同じ侮辱を以て応答することは、アッラーがお認めにならないということを肝に銘じなさい。私は唯一、正義に基づいて発言することを勧めます。正しき領域は狭きものであることを忘れないで下さい。時折、正しき領域に留まることはあなた方を充足させないでしょう。より多くのことを口にしたいでしょう。しかし、忍耐力と正しき領域に留まることは、未来の構築とあなた方の基本原則たる肯定的な活動が必要とするものです。絶対不可欠なのです。」

■ 私は誰にも怒りを抱いてはいない、しかしアッラーの法がある…

イェシル理事長は、フォーラムでのスピーチの中で、ギュレン師が誰にも怒りを抱いていないと述べたことを伝えた。同理事長は、同問題に関して発したギュレン師の声明を以下の様に説明した。「誰に対しても我々が恨みや憎悪を抱くことはありえません。我々は宗教に属さぬ者たちの我々に対する行為をも許した人間です。我々は自分たちを虐げる者たちの残虐行為を許そうと考え、また許した人間です。当然、同胞も許します。しかし、恐れていることは、アッラーの法を破り、公法に抵触したのであれば、彼らを許す権限は我々にはありません。それはアッラーの権限です。私はあなた方が奉仕に立ち戻り、どんな侮辱がなされようとも、耳を塞いでアッラーの承認・承知から目を逸らす事がないよう望みます。」

ムスタファ・イェシル理事長は、「人々の苦悩を以て苦悩する」という声明を発したギュレン師の見解を以下の様に続けて述べた。「この社会の苦悩を以て苦悩しなさい。忘れてはなりませんが人間には苦悩がつきものです。苦悩なしに人間とは言えません。真実を以て苦悩し、苦悩を持ちなさい。奉仕と一体化しなさい、但し、敬虔なイスラム教徒を言葉で傷つけることが頭をよぎることさえあってはなりません。しかし、自身への非難に対しては法の枠内で正当性の領域において当然、あなた方は応答するのです。公的領域において否定的な教唆が生む影響を払拭するために当然、あなた方は発言するのです。しかし、これが攻撃的で、偽りや中傷に焦点を当てたものであってはなりません。法の正当性に則ったものでなくてはなりません。」

■ 人々はあなた方の傍にいることが分かるでしょう

ムスタファ・イェシルGYV理事長は、ギュレン師の重大な声明を以下の文章で締めくくった。「社会の良心は、初期において事実を明確にできず、集合的に分散し、行ったり来たりするのです。但し、社会の良心が落ち着くに至る場所は、正義と真実です。正義と真実が何処にあるかは明らかになるでしょう。社会の良心はあなた方の傍に存在することが分かるでしょう。」
イスタンブルで開催された2日間のトルコ・アラブ知識人フォーラムに、トルコ人知識人に加えてイスラム世界から30名超の研究者及び知識人が参加した。アラブ人知識人らは、同フォーラムが社会奉仕活動がその姿勢を説明することで大きな空白を埋めたと述べた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:33010 )