イラン、新型ミサイル2基のテストに成功
2014年02月12日付 Jam-e Jam 紙
ビーナー・ミサイル(ハムシャフリー・オンラインより転載)
ビーナー・ミサイル(ハムシャフリー・オンラインより転載)

 国防省によって開発された2基のイラン製新型ミサイルのテストが、35回目となるイスラーム革命記念日を直前に控えた月曜日〔2月10日〕、成功裏に行われた。

 ファールス通信の報道によると、2基のミサイルのうちの1基は「ビーナー」と名付けられたレーザー誘導ミサイルで、空中と地上両方から発射が可能である。もう1基は「レイニー弾頭」〔※〕を装備した新世代長距離弾道ミサイルである。

※訳注:英文の報道ではa fragmentation warheadと表現されていることから、「レイニー弾頭」とは「多弾頭」ないし「クラスター弾頭」と訳すことが可能だと思われるが、ここではペルシア語表現に合わせて訳出した。

 国防軍需相のホセイン・デフガーン司令官は、これら2基のミサイルの試験セレモニーで、「ビーナー・ミサイルは航空機からも、また地上の各種ミサイル発射台からも発射が可能である」と述べた。

 国防相は「このミサイルは敵の橋梁や戦車、各種軍事機器、司令センターをはじめ、重要な標的を正確に狙い打ちすることができる」と付け加えた。

 デフガーン司令官はさらに、「狙った標的を破壊するにあたっての動作速度が極めて高いこと、保管が容易であること、素早く動作させることができることなども、ビーナー・レーザー誘導ミサイルの重要な特長の一部である」と強調した。

 国防相はまた、新型弾道ミサイルについて、「レイニー弾頭を備えた新世代地対地長距離弾道ミサイルは、敵の軍事機器・装備を破壊する目的で設計され、製造されたものである」と述べた。

 同氏はさらに、「敵のミサイル迎撃システムから逃れることができること、広範囲に及ぶ標的を破壊することができること、複数の標的を破壊することができることも、このミサイルの特長の一部である」と付け加えた。

 国防軍需相はまた、「今回の弾道ミサイルのテストは、アメリカによる軍事的オプションに関する最近の戯言への断固たる回答である」と語った。

 イラン国営放送報道センターが伝えたところによると、ホセイン・デフガーン司令官は記者らに対し、「イスラーム的イランの偉大なる人民に吉報をお伝えする。国防軍需省に勤めるあなた方の子らは、あらゆる種類の脅威に対し、常に対抗する準備ができている」と述べた。

 同氏はさらに、「イラン人民が常時、敵と対決する態勢にあるべく、多くの施策が行われている」と付け加えた。

大統領が祝福のメッセージ

 大統領は、我が国の研究者たちによって開発された新型長距離弾道ミサイルの発射実験が成功したことについて、〔ハーメネイー〕全軍最高総司令官、国防産業に携わる研究者や関係者、そして高貴なるイラン人民に対し、祝福のメッセージを送った。

ホワイトハウス「イランは包括協議で弾道ミサイル問題に関して回答せよ」

 こうした中、イラン当局はこれまで、イランと5+1の協議は核問題に集中して行われるとのスタンスを強調してきたにもかかわらず、ホワイトハウス国家安全保障会議の報道官は「イランは包括協議で弾道ミサイルに関する疑問にも答えるべきだ」との立場を、再び繰り返した。

 ファールス通信の報道によると、先週もウェンディー・シャーマン米国務次官が同じようなスタンスを示した。こうした米側のスタンスに対し、イラン外務省のセイエド・アッバース・アラーグチー次官は「ミサイル力に関する問題はイランの《レッドライン》の一部であり、外国がこの問題に口を挟むのを、イランが許すわけにはいかない」と回答した。

 米国防省のジョン・カービー報道官も、イランによる今回のミサイル実験に対し、イランのミサイル力は「地域にとって脅威である」とコメントした。

 同報道官はまた、アメリカはイランのミサイル活動を注視しているとも述べた。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33034 )