黒海の魚の種類、55年で半数に・・-自然への人間の「罪」
2014年03月01日付 Radikal紙


トルコの水辺の半分がここ50年の間に失われた。黒海では55年間で26種類もの魚類が消失した。更に60年前まではトルコ産の小麦の種を使って行われていた農業も今では5%のみがトルコ産の種である。また、畑で栽培された食物の28%は廃棄されているのである。

緑と左派未来の党・自然の権利運動委員会は自然界に存在するものの権利について注意を促すためにソーシャル・メディアを通して「自然にも権利がある」という名のキャンペーンを始めた。

キャンペーンの目的は、人類同様に自然界に存在する全てのものが子孫を残し、拷問を受けず、共生し、健康的な環境で生活するといったような諸権利を有していると人々に気づかせることである。

キャンペーンのマスコットにして権利を剥奪された生き物を代表するのは、「北の森」に生息しているが、ボスボラス第三大橋、第三空港、マルマラ海から黒海まで続く人工の水路である「カナル・イスタンブル」のような巨大プロジェクトによって生息域を離れなくてはならない状況におかれているカワウソである。「スサム」と命名されたカワウソは、人々が自然に対して犯した罪がじょじょに増加していると主張している。またその罪は、種子、大地、生物の種、森、空気・気 候、水、海の7つのカテゴリーに分類できる。

■種子から水辺まで…

キャンペーンの一環として、それぞれの罪に関する重要な統計も示されている。その情報の一部は以下のような内容である。

種子:アナトリアの大地では1万種以上の植物があり、そのうちの3千種は固有種である。ムーラ県の10の地域だけでも400を越えるそれぞれの地域の固有名を持った28種類の果物がある。アナトリアは小麦、大麦、ライ麦、オート麦、ヒヨコマメ、レンズマメの原生地である。世界の農学的遺伝子種の75%が失われた。シャンルウルファのカラジャ山では今から約1万2千年前に初めて畑作が行われたとされている。60年前までトルコでは地元産の小麦の種のみを播種していたが、現在その割合はたったの5%である。

大地・土壌:1gの土の中には何百万もの生物が存在する。これら全てはエコシステムの成り立ちのために重要である。表面から10cm程の間の土に含まれる多様な生物は、人間やその他の生き物にとって欠かせない栄養をもたらす。今日トルコにおける86%の大地は侵食の危機に直面しており、畑で栽培されている食物の28%は廃棄されている。保護されているトルコの大地はたったの4%である。

生物の種:我々はトルコにおける森、山、谷、ステップ、海、川、湖で161種の哺乳類、474種の鳥、1万種を超える植物、364種の蝶、405種の魚、 141種の爬虫類と共に生活している。トルコでは10万種もの生物が存在し、そのうち6万から8万種を虫が占めていると推測されている。黒海において55年前に生息していた52種の魚のうち26種は消失した。

森:トルコに存在する9つの森は、ヨーロッパにおける生物多様性の観点で重要で、喫緊に保護されるべき森ベスト100に含まれている。ボスポラス第三大橋建設予定地である「北の森」もそのうちの一つである。トルコにおいて保護されている森は全体のたった2%のみである。

空気・気候:トルコにおける平均気温は1976年から1度上昇し、地表の平均気温はここ100年の間に0.85度上昇した。石炭、石油、天然ガスのような化石燃料を使用することによって発生する二酸化炭素の蓄積が今日のように進んでいったとすると、平均気温は今世紀末に至る前に4.5度上昇するとされている。気候の変化への対策を実施しなければ、今世紀中に海面は1m上昇する可能性がある。2030年におけるトルコにおける降水量は今日の降水量と比較して冬季に10%、夏季に5~15%減少すると推測されている。

水:トルコにおける合計1327箇所の水辺のうち135箇所は国際的に重要な水辺である。その約半分がここ50年の間に消滅し、川などの流水は、水力発電所や汚染を相手に生き残りをかけ戦っている。ラムサン協定に含まれる14の水辺は毎日汚染されていっている。ある調査では、トルコにおける今後25年の間に必要となる水量は今日必要としている水量の約三倍になるという結果が出ている。トルコでは最近40年の間に130万ヘクタールもの水辺が枯渇し破壊された。この量はヴァン湖の3倍以上である。

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(翻訳者:入口 愛)
(記事ID:33116)