法務省「ギュレン師を国際手配」の噂を否定
2014年03月06日付 Radikal 紙

べキル・ボズダー法務相は、フェトフッラー・ギュレンに国際手配がなされたという噂に関し、法務省はそのような権限をもたないものの、検察は本件の手続きを踏むことができると述べた。

ボズダー法務相は、ギュレン氏の国際手配について沸き起こっている議論に釘を刺した。

ハベルテュルクの質疑応答に答えたボズダー法相は、政府に国際手配を行う権限はなく、本件では検察のみ手続きを踏めることを明らかにし、ギュレン氏の引き渡しについて(ギュレン氏の居住国である)米国から要請は受けていないと説明した。

■べキル・ボズダー法相の発表より抜粋:

ギュレン氏のトルコ入国につき、いかなる法的障害はない。希望する時期に入国は可能だ。以前も、エルドアン首相は呼びかけたことがあり、他でもそうした動きがあった。現在、法的観点からギュレン氏のトルコ入国につき問題はない。いかなる障害、反対するような状況も存在しない。

ただ、トルコで湧き起っている議論の中で明らかとなった不法行為、不道徳行為をを理由に、彼の国際手配について、一連の検討が行われている。この中で、法務省が出来ることは何もない。権限がないからであり、本件は完全に捜査の中で行われるべきことである。以前は、法務省が、検事に捜査開始の命令を下す権限が存在したが、現在はそのような権限はない。

捜査の中で特定個人を有罪賭する場合、検察の請求に従い、こうした手続きが行われる、と承知している。行政的な経費抑制によりこうした手配実施は当座の案件ではない。この件は完全に司法の管轄である。

私の知る限り、米国からも引き渡し要請はない。

■捜査は公表されるのか?

法的枠組みで勤務する公務従事者が不法行為を行うならば、これに関する必要な措置が講じられるだろう。法を犯す者がいるならば、その時はこれに関するどんな法的命令でも実行される。もちろん、調査・捜査が終了すれば、より全容が明らかになろう。

■「ジェマートは最上位ではない、誰かの指令を受けて動くのだ」

ジェマートのメンバーはここトルコでは最上位ではない。第一ではないのだ。こうした組織づくりを行う動きは見えない。国家内部におけるいくつかの便宜についてなら言及しうる。 しかし、私も国家内での組織作りについてはトップが動いていると考えている。ここトルコでは誰かの指令を受けて動くのだ。名前を出したくはないが、この事件はトップにより仕組まれたと考えている。

■「国家の内部における国家を望むものがあれば…」

現在、一連の調査が行われており、結果が出たら公表する。公務に従事するものは皆、国民に対して平等に接しなければならない。大臣、事務次官に対し一連の手続きが行われているなら、国民にいかに接するべきか想像できない。これは誠に不敬な行為である。国家安全保障の観点からも検討が必要だ。国家の内部における国家樹立を望むものがあれば、警告を行わなければならない。TIR車両に関して情報機構は、自国内で無力な状況に追い込まれた。告発があったのは確かだが、最終的には法律というものがあるのだ。皆さんがその法を認めなければ、国家情報機構とわかった後でも、さらに追求するなら、私は皆さんに問わねばならない。どの法に 従っているのか、と。私は、トルコ国民として、また法務相として、法を踏みにじることを皆さんが何を根拠に考えているのか、問わねばならない。

■「12月17日の法的プロセスは終了していない」

以前にも述べたが、これは法的プロセスである。逮捕も釈放も完全に裁判官の決定によるものである。釈放は、捜査の中止、不起訴を意味しない。調書梗概が出された時も同じことを言った。現在、法的プロセスは継続しており、裁判官が判決を下した後、評価を行うことがより適切であると考えている。断定的に法務相として発言するのは、誤りだ。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:33168 )