「マラシュ事件」遺族、近親者の墓の破壊に関し訴訟を起こせず
2014年03月16日付 Radikal 紙


カフラマンマラシュで1978年12月に起こった事件で殺害されたジェマル・ナユルの息子サルマン氏とベキタシュ・ボズクルトの兄弟ヴェリ氏に代わってセイト・ソンメズ弁護士は、昨年カフラマンマラシュ市の墓地課に申請をおこなった。ソンメズ弁護士は、多くの人が虐殺が生じた日々に故郷を捨て、そのため彼らは自分たちの親族がどこに埋葬されたかさえ見ることができなかったと述べた。同弁護士は、「遺体はどこに埋葬されたのか?墓の場所と番号は特定されたのか?彼らの信仰に合った形で葬礼が執り行われたのか?そして親族に埋葬作業に関しては通知が行われたのか?」との質問を送った。

■完全には分かっていない

市は、犠牲者はシェイフ・アディル墓地にまとめて埋葬され、整理番号だけがわかっていると明らかにし、概ね以下のように回答した。「一連の埋葬場所は明らかであったが、埋葬後に親族によって墓の上にいかなる墓石も建てられなかったため、場所がどこであるかは完全に確認することはできなかった。埋葬の時に葬礼がどこでどのように行われたかについて書類や記録は作成されなかった。」

ソンメズ弁護士は、この回答によって、犠牲者は葬礼が行われることなくまとめて埋葬されたことが証明され、おそらく埋葬された遺体に新たな埋葬が行われ、墓が完全に失われたと強調し、非難した。検察は、2月27日に、墓が失なわれたことに関して当時の市関係者が責任に問われうるが、5年の時効期間が過ぎており、訴訟は起こせないと述べた。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:33242 )