高等選挙委員会、AKPのキャンペーン動画を差し止め決定
2014年03月19日付 Milliyet 紙


高等選挙委員会(YSK)は、公正発展党(AKP)が昨日公開を始めたトルコ国旗のキャンペーン動画の差し止めを決定した。満場一致でとられた決議を実施するため、ラジオ・テレビ高等機構(RTÜK)と情報技術・通信機構(BTK)に対し文書が作成されることも取決められた。AKPのキャンペーン活動に関し、今後どのような道をたどることになるのか関心がもたれている。

高等選挙委員会(YSK)は、民族主義者行動党(MHP)のYSK代表者である弁護士のキュルシャト・エルギュン氏の申請に基づき、トルコ国旗、アザーンの音声とモスク内の画像が含まれていたAKPのキャンペーン動画の公開停止を決めた。YSKは、決定が実施されるようにするため、明日ラジオ・テレビ高等機関(RTÜK)に(文書を)送る。

YSKは、テレビで放送されていたAKPのキャンペーン動画の差し止めを求めた申請を今日決定にこぎつけ、第298号の政党法と政党のキャンペーンに関する指針に基づいてAKPのキャンペーン動画の公開停止を決めた。YSKは満場一致で採択された決定を実施するために、明日RTÜKに(文書を)送付する。

申し立てを行ったMHPのYSK代表者である弁護士のキュルシャト・エルギュン氏は以下のように述べた。

「政党は、キャンペーンにおいて国民を不快にする形で宗教を表現したものを、いかなる形でも用いることはできない。ビルボードや横断幕同様、テレビで放送される党のキャンペーンにも同様の規則が適用される。キャンペーン動画でアザーンの音声が入り、モスクの画像が挿入されていること、トルコ国旗が落ちるということはAKPの墜落を意味していること、したがってAKPを支援することがトルコ国旗を高めること、他の政党はというと(AKPと)同じではないというイメージを植え付けること、トルコ国旗が視覚的に用いられていること、こうした件について我々は申し立てを行った。YSKでは、我々の要請は適切であるとし、全会一致で(差し止めを)決定した。明日YSKはその件をRTÜKへ通達する。RTÜKによっても直ちに実施されるだろう。そうすればもはやこのキャンペーンは公開されることができなくなる。YSKは、第298号の政党法にある宣伝を規制する条項と政党のキャンペーンに関する指針に基づいてこの決定を下した。この条項の中には政党がキャンペーンを行う場合、宗教に関連することとトルコ国旗は入れられないとはっきりと記している。」

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( 翻訳者:足利阿紀 )
( 記事ID:33275 )