選挙中、各地で疑惑の停電
2014年03月31日付 Hurriyet 紙


トルコ各地で開票作業時に停電がおきた。シャンルウルファでは公正発展党(AKP)候補者が入っていった高校で、意図的に停電が起こされたと主張するおよそ500人が、校内への入構を求め、混乱が起こった。

平和民主党(BDP)と至福党(SP)の(選挙)管理人の指示によって、2時間後に事態は収まった。エスキシェヒル、イスタンブル、ガズィアンテプ、ハタイ、ヴァン、ビトリス、メルシンで停電がおきた。このため、投票場では騒ぎが起きたが、事件にまでは至らなかった。

開票作業の際、多くの県で停電がおきた。ロウソク、懐中電灯、また携帯電話の明かりのもと開票作業が進められる一方、投票場では時折緊張が走った。シャンルウルファ県のハヤ―ティ・ハルラニ地区にあるエイユプ・ギョンジュ高校において投票後におこなわれた分類作業の際、停電がおきた。停電の知らせをうけた公正発展党(AKP)のジェラッティン・ギュヴェンチ候補者がその高校に入っていくと、高校の前には、意図的に停電が行われ、また票がすり替えられたと主張するおよそ500人が集まった。構内へ入ろうとした群衆たちの緊張状態が高まる中、その地区に装甲車とともに警察が派遣された。警察は誰も学校内に入らせず、構内にいたBDPとSPの選挙管理人たちが外に出て、装甲車のマイクで群衆に向かってクルド語とアラビア語で懸念すべき状況ではないと呼びかけた。緊張状態は2時間後に解消された。群衆が解散したあと、中にいたAKPの広域市長候補者ジェラッティン・ギュヴェンチ氏は外に出て、選挙結果を知るためAKP県本部へと向かった。


■ロウソクの光で開票

ガズィアンテプでは投票が16時で完了した。しかし開票作業の際に多くの学校で停電が起きたため、投票場の責任者たちは大変苦労した。ガリプ・デニズ校では開票作業を行う責任者たちは仕分けした票の列に沿って、ロウソク、懐中電灯、照明灯、ランタンを置き、作業を続けた。非常用発電機での対応も見られず、町のあらゆる場所で停電のせいで開票作業が遅れた。


■ランタンの光で

メルスィン県ギュルナルでも、強風の影響で市中心部の一部、そして村々で電柱が倒れる事態がおきた。作業員の必死の復旧作業にもかかわらず、市中心部の数か所への送電が止まると、開票作業はランタンの光のもとで行われた。いくつかの学校では充電式ランプや発電機などで明かりの確保をはかった。


■エスキシェヒルの配電ユニットの故障

エスキシェヒルでは、主要配電ユニットでおきた故障のために、20時30分頃多くの地区で停電がおきた。裁判所の建物のあるクルトゥルシュ地区の他にもギョクメイダン、カラプナル、71エヴレル、ユルドゥズテぺ、ギュルテペ、ビュユクデレ地区で起こった停電の影響で、学校で行われていた開票作業は影響をうけた。いくつかの学校では停電のせいで選挙管理人の間でちょっとした口論が起きた。CHPの広域市長候補者ユルマズ・ビュユクエルシェン氏は停電の理由がわかっていないとし、また自分たちと同じように市民たちも強い反発をみせたと述べた。またビュユクエルシェン氏は停電の理由を知るために関連会社に電話をしたものの返事を得られなかったと述べ、「選挙管理人たちは準備ができるのを待っている。選挙記録も取られず、サインもされていない状態だ。市民たちはこの状況に怒っている。みな立ち上がり、ベランダなどで鍋やフライパンを鳴らしている」と語った。エスキシェヒルで送電を請け負うオスマンガーズィ電気(OEPSAŞ)の作業チームが復旧作業を行い、主要配電ユニットの問題は取り除かれ、およそ30分後に各地区への送電が復旧した。関係者たちは停電の原因が技術的不具合であると述べた。

またハタイ、ヴァン、ビトリスでも停電がおきた。


■イスタンブルの6か所で

CHPイスタンブル県本部は、イスタンブルで停電がおきたいくつかの区に関する会見を行った。写真つきの資料で、イスタンブル各地で停電がおきたことが示され、以下のように述べられた。「イスタンブルで実施された地方選挙において、一日中町のあらゆる場所で停電がおきた。投票が終了したあとに起きた停電のせいで、いくつかの学校ではロウソクの光で開票が行われたことがわかっている。こうした事態が起こった場所の一つは、バクルキョイにあるイェシルキョイアナドル高校である。停電のせいでイェシルユルトゥアナドル高校では選挙管理人たちがロウソクの光のもとで開票作業を行った、イスタンブルでは今日、バクルキョイの他にもファーティヒ、エセンユルトゥ、ベイオウル、バフチェリエヴレル、エセンレルにおいて一日中停電がみられた。


■電力会社からの発表

ボアジチ電力株式会社(BEDAŞ)は、昨日イスタンブルの各区でおきたとされる停電に関して文書での発表をした。発表では「ボアジチ電力株式会社は、イスタンブルヨーロッパ側において2014年地方選挙に関して、システム安全管理に関する全ての措置をとった」とされている。

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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:33370 )