Sedat Erginコラム:数字から見る2014地方選挙結果
2014年04月01日付 Hurriyet 紙

全く本当の成功ではなかった。

結果から始めるのならば、先日行われた2014年地方選挙の完全な勝者は公正発展党(AKP)の党首レジェプ・タイイプ・エルドアンであるという事実をまず認めなければなるまい。
AKPは、4大臣の辞職を招いた贈収賄捜査や、連携を乱したテープ(訳注:盗聴音声の流出)という自身を取り巻くマイナス要素の全てを乗り越え、投票で安定の過半数を手にしてトルコの主要な政治的アクターであることを再度見せつけた形だ。一方で、AKPの成功が2011年の総選挙と比べ200万票余り少ない結果に終わったということにも留意せねばならない。今回の選挙がAKPの政治的道程の観点から見てどんな意味を持つかを理解するためには、AKPが過去12年間の総選挙、地方選挙で獲得した得票数と得票率にざっと目を通してみることが参考になるだろう。どれほど地方選挙が別のダイナミックスのものだとしても、今回の地方選挙がまるで国民投票のように行われたことを考慮に入れると、二つのカテゴリーを一緒に考えることに大きな差しさわりはないと思われる。

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AKPが参戦した初の選挙である2002年の総選挙では、計180万8000人の票を獲得し全国で34.28%の得票率を得た。約1年半後に行われた2004年の地方選挙では、県議会選挙の獲得票数が1344万7000票に増加、総計に占める割合は41.67%にまで伸びた。
2007年の選挙ではAKPの獲得票数は1632万7000票に達し、46.58%の得票率を得たことが分かる。一方で、2年後に行われた2009年の地方選挙 では県議会選挙の得票数、得票率が共に減少、得票数は1535万3000票、得票率は38.39%に下落した。2011年の総選挙では獲得票数2139万 9000票、得票率49.83%に盛り返した。この数字は歴代の与党政党の中で最も高い記録となっている。
この間、2002年に4140万7000人だった有権者数は、2011年には5280万6000人にまで増加した。9年の間に有権者が1100万人以上増えたのに対し、AKPはこの増加幅分の大多数を自党支持に回し、かつ正道党(DYP)や祖国党(ANAP)といった中道右派政党が持つ票の大部分の取り込みにも成功した。

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昨日の選挙の確定結果は高等選挙委員会がまだ発表していないため、最終的な数字を評価することは出来ない。しかし報道機関が出した結果予想の動向は全てを赤裸々に語っている。
この数字について得た情報によると、ジハン通信社は昨日の夕方時点で(おそらく97%の開票結果を参考に)AKPが県議会選挙と広域市議会選挙を合わせた、いわゆる「トルコ全国」で43.3%の得票率を得たと発表した。またアナトリア通信は(おそらく99%の開票結果を参考に)43.6%の得票率を見込んでいる。アナトリア通信は、AKPに票を入れた有権者が「トルコ全国」で合計1911万1000人いたとも報じた。

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ここで興味深い点は、AKPが選挙において全て成功を収めているにもかかわらず、得票率において2011年選挙と比べ6.5ポイント落としたということである(49.8%から43.3%に下落)。得票数では2140万人から1900万人に減少した。
ここから導き出される結論は、やはり贈収賄捜査もその中で重要な役割を果たした一連の要因が、AKPに明らかな後退をもたらしたのだ。
では、同じデータの中で共和人民党(CHP)はどう見えるのだろうか?共和人民党は、2002年に611万3000票を獲得、全体の19.39%を占めた。2004年の地方選では県議会の得票数588万2000票、得票率18.23%に。2007年の総選挙では731万7000票で23.8%に支持を伸ばした。2011年、CHPは1115万5000票を獲得し、得票率は25.7%に達した。
昨日のアナトリア通信の速報では、県議会選挙と広域市議会選挙の合計で、CHPは1127万票余りを獲得し25.7%の得票率を得た。ここからCHPは足踏み状態にあると言える。

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同じ報道を今度は民族主義者行動党(MHP)の観点から見てみることにしよう。MHPの数字は次の通り。
2002年総選挙:265万3000票、8.36%
2004年地方選挙:337万2000票、10.45%
2007年総選挙:500万票、14.27%
2009年地方選挙:638万6000票、15.97%
2011年総選挙:558万5000票、13.1%
MHPは今回の地方選で(おそらく99%の開票結果を参考に)771万8000票を獲得したと見られている。この票数は、得票率で全体の17.6%に達する。
これをどう見ようとも、MHPが200万票以上得票数を伸ばしたことを示している。これはAKPを離れた有権者が多くの場合MHPへ流れたと言っても間違いではない。つまり、選挙の得票率に基づく本当の勝者は、MHPだ。




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:33377 )