憲法裁判所、ツイッター解禁を命令
2014年04月02日付 Radikal 紙


憲法裁判所は、ツイッター遮断に対する申請において、申請者側の権利を侵害したとの決定を下した。同裁判所は、必要な措置を直ちに取るようテレコミュニケーション通信庁(TİB)と運輸省に同決定を書面で通知した。

TİBが予防的対策措置でSNS(ソーシャルネットワーク)ツイッターの遮断を決定したことで、3人が憲法裁判所に対し個別に差し止め申請を起こしていた。申請を取り扱った憲法裁判所は、申請者側の権利が侵害され、アクセス禁止が表現の自由を侵害していると判断した。同裁判所は、権利侵害を正し必要な手続きを取るための決定をTİBと運輸海事通信省に通知した。

■「解除しなかった場合、犯罪となる」

トルコ弁護士協会のメティン・フェイズィオール会長は、ヒュリイェット紙のゼイネップ・ギュルジャンルに対して行った説明で、「ツイッターは早急に解禁されなければならない」と述べた。

フェイズィオール会長は、トルコ弁護士協会がおこなった申請を受け、アンカラ地方行政裁判所がツイッター遮断に対し「執行停止の決定」を下したが、政府が「決定の適用には30日の猶予期間がある」という理由でアクセス禁止を解除しなかったことに触れ、次のように続けた。

「ツイッター遮断が何千万人もに影響し、何千万もの人の表現の自由を侵害しているという点で、政府は地方行政裁判所の決定を直ちに適用せず、罪を犯し続けています。憲法裁判所の決定も、政府が罪を犯していると正式に認めました。ツイッターはすぐに解禁されなければなりません。」

フェイズオール会長は、ツイッターがすぐに解禁されなかった場合、トルコ弁護士協会として、今回は憲法裁判所の決定も追加し、TİBに対し再度瑕疵との警告を行いうると強調した。

■報道評議会:憲法裁判所の決定は早急に適用されるべきだ

報道評議会は、書面での発表で、ツイッターへのアクセス遮断を「権利の侵害」とした憲法裁判所の決定を直ちに適用するよう要求した。発表では次のように述べられた。

「ツイッター遮断決定に対しトルコ弁護士協会が起こした訴訟を受け、アンカラ地方行政裁判所から執行停止決定が下されたが、未だ必要な手続きが取られていない。このような状況下、憲法裁判所も、同件に関し個人が申請を行った結果、「権利の侵害」という決定を下しました。法秩序における最高位の裁判所がツイッター遮断が「人権侵害」を醸成したと正式に認めたことを受け、ツイッターへのアクセスを『早急に』解除することが、民主的法治国家にとって必要なことである。報道評議会は、TİBがこの決定を細心の注意をもって、遅滞なく実行されることを期待する。」

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:33388 )