[ギュレン系]各地のトルコ学校に、感謝続々―閉鎖させていいのか?
2014年04月11日付 Zaman 紙


公正発展党政府の元経済産業相、アリ・ジョシュクン氏はトルコ学校の閉鎖の動きに反対を表明した。「国外の何百もの学校は、その国々にいるトルコ人実業家の助力も得て開校した。トルコが最高の形で知られることに貢献している。誇らしきトルコ国旗がなびき、トルコ国歌が歌われている。私たちは学校の開校に貢献した方々に感謝している。そこで働く方々を称賛する」と述べた。

贈収賄捜査の後、「奉仕運動」を標的とした政府は、およそ170カ国で教育を行うトルコ学校を閉鎖しようとしている。学校がある国々に向けたこれに関する動きが注目を集め、世論の反対意見を集めている。政治家や知識人をはじめ、様々な階層の人々がこのような学校のトルコにとっての重要性を指摘し、政府に警告している。その中には公正発展党や政府の重要なポストについたことのある往年の政治家も含まれている。ネヴザト・ヤルチュンタシュ教授のほか、アリ・ジョシュクン元経済産業相もトルコ学校が行った活動の成果を強調した。ジョシュクン氏はトルコが世界で最高の形で紹介されることに貢献したこれらの教育機関の、ビジネスの世界への貢献についても言及した。閉鎖の動きに対して、これらの学校に貢献した人たちにトルコは感謝しなければならないと述べ、トルコ学校の教師たちを称賛する一方、様々な主張に対し、「活動が正しいと信じている者は活動を続ける」と反論した。トルコ語オリンピックとともにこの問題について語ったジョシュクン氏のコメントの要旨は次の通りだ。

「トルコ語オリンピックは一つの成果だ。このオリンピックの基礎を作っているのは国外のトルコ学校だ。国外で開校された何百ものトルコ学校はその国のトルコ人ビジネスマンも関わって開校され、活動を行った。これらの学校はトルコが最高の形で紹介されることに貢献している。そこでは誇らしきトルコ国旗がなびき、トルコ国歌が歌われている。

私たちは多くの外遊先で訪問した学校を誇らしく思った。貢献した人たちや金銭的支援をした人たち、若くして現地に赴任し教師を務めている人たちを祝福し、抱擁した。多くの国で、その国の要人や有力実業家が子供をトルコ学校に入学できるよう我々に依頼した。その観点から、我々は学校の開校に貢献した、開校に関わった全ての人に感謝しなければならない。教師たちや、そこで活動するトルコの同胞を称賛する。

そこでの成功の結果である誇らしきトルコ語オリンピックは、私たちが自慢できる出来事で、トルコを紹介する一要素だ。私はこのオリンピックをトルコ語が世界の言語の中で再び最高レベルの言語となることに貢献する一つのイベントとして評価している。新聞には様々な報道があった。新聞に載っている記事が間違っていると信じたい。活動が正しいと信じている者は活動を続けるだろう」

■学校がトルコ族の共和国の兄弟愛を再構築した

詩人・作家、ヤヴズ・ビュレント・バキレル氏
「私は1980年にソ連に行った。そこでトルコ学校が開かれる前と後に、連邦諸国を調査する機会を得た。アゼルバイジャンが支配されたとき、私はトルクメニスタンの国民教育文化相たちに「アゼルバイジャンにせめて少しの綿でも送っていただけたら」と言った。私が「同じ語族なのになぜこんなに互いに無関心なのですか」と聞くと、「私たちには関係ないじゃないか。トルクメン人とアゼルバイジャン人は別物だ」と言われた。なぜか。なぜなら彼らはロシア帝国主義で育ったからだ。これらの学校が開かれた後、状況は完全に変わった。様々な国にあるトルコ学校の生徒はもはや「私たちはトルコ人。私たちはムスリムだ」と言っていた。

これらの学校のおかげで再びトルコ語やトルコ性、トルコへの回帰が起こった。首相はこれらの学校を閉鎖することで、よく考えもせず、無条件にロシア帝国主義の土台を準備している。これは最大の災難だ。トルコ性を失えばそこの人々はイスラムも失うこととなる。公正発展党の多くの大臣や国会議員のことが理解できない。これは不注意ではなく、不注意の先の行動である。もしトルコが発展し、近代文明のレベルまでたどり着きたいのならば、西洋世界と緊密な関係を崩さないまま、全てのトルコ系共和国と政治的、行政的、文化的調和に至らなければならない。しかし首相はこれを失くそうとしている。

■私の子供たちはトルコ学校のおかげでカナダに馴染めた

元サッカートルコ代表、ザフェル・ビルヨル氏
「私は国外で暮らしたうちの3年間、カナダに住んでいた。私の子供たちもそこにあるトルコ・ニル・アカデミーに通った。私たちは学校や教師に非常に満足した。言葉の通じない外国だったが、これらの学校のおかげで子供たちはすぐに適応した。私は他に行った国々でもこれらの学校を訪問した。韓国やオーストラリアでも見た。これらの学校に不満を持つなど私にはあり得ないように思える。トルコ国旗を世界のほとんど全ての国でたなびかせるこの人たちに対してこのような行動に出ることは彼らに対して失礼だと思う。

私はそこで世界の様々な国々に渡った若者たちを見た。ガンビアのトルコ学校の閉鎖の知らせを聞き、多くの友人がガンビアの存在すら知らなかったと言っていた。彼らはトルコの名前や預言者ムハンマドの名前を周知しようと努めている。閉鎖の動きは間違いだとして覆されるだろう。彼らはこのような国々に行った人たちがその国から調査されているとは思ってもいないだろう。しかし実際は全世界が彼らを何百回も追跡し、調査したのだ。その結果彼らは害を及ぼさないという考えに至った。だからこそ彼らは他の学校も開くことができたのだ。」

■これらの学校はトルコの成功の一例だ

エクレム・パクデミルリ元副首相
「これらの学校の閉鎖は間違っている。トルコで法律の枠内で活動をし、法律に反することには手続きが踏まれる。国外の学校は現地の規則に従って活動している。これらの学校はそれぞれの場所でトルコの名前を知れ渡らせる機関だ。欠陥があるならば閉鎖ではなく、修正する方向で取り組みが行われるべきだ。閉鎖は手立てではない。閉鎖しようとするならば、我々は国外で問題に直面するだろう。人々に「その学校を閉鎖しろ」というだけでは自分が正しいことは証明できない。この件に最も関わりのなかった故ビュレント・エジェヴィト元首相でさえ「これらの学校についてはとやかく言わせない」と言った。この言葉を国会で述べた時、私もそこにいた。これらの学校はトルコの成功の一例なのだ。」

■アフリカの子供にトルコ語を教える人がなぜ罰せられるのか

共和人民党名誉議員、メティン・リュトゥフュ・バイダル氏
「私は多くの国々のトルコ学校や大学を訪れる機会を得た。これらの学校で子供たちがトルコ語を話すことやトルコ国歌を歌うこと、アタテュルクのポスターが貼られていることには全トルコ国民同様、私も感銘を受けた。これらの学校で理想のために努力した若い教師たちと知り合った。トルコ語を教え、その宣伝をしている。この活動に対するネガティブキャンペーンが始まったことを非常に残念に思っている。とても辛い状況だ。政府がやらなければいけないのは、これらの学校の発展のため、これを支持することだ。中央アジア諸国にあるこれらの学校のおかげで築かれた強力な関係を目の当たりにし、私は驚いた。これらの学校は必ず支持されるべきだ。私は当初からそう思っている。アフリカの子供たちにトルコ語の歌を歌わせるトルコ人たちがなぜ罰せられているのか、我々は理解できない。この国のために誰かが何かをしているなら、それに報いるのが政府の仕事だ。」

■学校を政治の材料にするのはやめよ

元正道党国会議員、ウンメット・カンドアン氏
「ついこの間まで大臣たちや公正発展党の議員たちはこれらの学校がトルコにとっていかに重要かを口にしていた。どうやったらこれほど短い間に称賛し、絶賛していた学校の閉鎖に向け必死になれるのだろうか。私は当時国会議長だったビュレント・アルンチ氏と涙を流しながらスーダンの学校の開校に立ち会った。献身的な教師と運営者たちがトルコを最高の形で代表した。トルコ国旗をその場所でなびかせた。政府は学校閉鎖の考えの誤りにすぐに気づくだろうとはっきりと言いたい。これらの学校を政治的な思惑によって閉鎖しようとすることは国民に受け入れられないだろう。これらの学校を政治の材料にするのはやめなさい。ガンビアのトルコ学校の閉鎖が最後の例となることを祈る。自分の学校を閉鎖することを世界のどの国にも説明できないでしょう。国家はこのような活動をする学校を世界のどこの国でも支持するものだ。」

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:33474 )