エルドアン首相、米下院議長と会見―議題には1915問題も
2014年04月15日付 Radikal 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、アメリカ合衆国下院議長のジョン・ベイナー氏との会見で、1915年の事件に関するアルメニア側の主張は、トルコにとって慎重に対応すべき問題であり、「この問題が双方の関係に悪影響を与えるべきではない」と述べた。

首相府から得られた情報によると、エルドアン大統領はジョン・ベイナーアメリカ合衆国下院議長と、随伴の委員と共に今日15日に首相官邸で会談を行い、二国関係の他に地域的問題、国際的問題について話し合った。
エルドアン首相は、1915年の事件に関係するアルメニア側の主張に対しトルコは敏感であるとし、当該の問題が双方の関係に悪影響を与えるべきではないことを述べた。
ベイナーアメリカ合衆国下院議長もアルメニア側の主張が歴史家によって調査される必要があると語った。

■シリア、ウクライナの情勢

会談ではシリアとウクライナ情勢についても話し合われた。

エルドアン首相は、シリア政府の支援で、運動活発化の傾向があるテロ組織アルカーイダが地域の安全保証を危険にさらしていることに言及し、さらにアルカーイダと繋がりのあるテログループを、国際社会の脅威として協力して捕縛する必要があると強調した。

エルドアン首相は、シリア政府の頑なな態度がジュネーブ・プロセスを阻んでいることを指摘し、この状況がシリアの混迷をより深刻にしていると語った。

また、シリア情勢から一番影響を受ける国であるトルコが、現在80万のシリア人を受け入れていることを指摘し、国連安全保障理事会が2月22日に承認した法令2139条の施行がシリア国民の苦しみを緩和する点でとても重要な役割を果たしていると語った。

ベイナー下院議長らも、シリア政府が行ったことが許されないものであり、トルコがシリア国民に対して行った人道的支援、また自国を離れることを余儀なくされたシリア難民のキャンプ受入を非常に高く評価していると述べた。

ウクライナ問題について両国は、問題の進展が危険をはらんでいることを指摘した。エルドアン首相は、トルコとしてトルコ系のクリミア・タタール人の状態を注意深く見守っており、またウクライナ領土の保全と、危機が紛争にならないために、両国が極めて注意深く行動を起こす必要があることを述べた。

会談では、二国間貿易を極めて重要視することが確認され、両国の議会の関係強化の必要性について話し合われた。

会談には一部の公正発展党の国会議員らと、フェリドゥン・スィニルリオール外務次官、またアメリカ合衆国のフランシス・リチアドーネ大使も出席した。

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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:33514 )