2013年学力判定試験(SBS)、再計算実施
2014年04月19日付 Milliyet 紙


アンカラ第18地方行政裁判所は、2013年の学力判定試験(SBS)の結果を取り消した。111万2千人の受験者の試験結果は、再び計算されることになる

アンカラ第18地方行政裁判所は、一番最近実施された2013年6月8日の学力判定試験(SBS)の結果を、手引きの指示に従って適切に計算されていなかったという理由で取り消した。試験結果が理由で不当に扱われたある学生が国民教育省(MEB)に対して起こした裁判の結果、この判決が下された。
昨年実施されたSBSでは、英語の試験の解答がドイツ語とフランス語のテストにおいても適用されてしまったことで、718人の学生の点数が誤って計算された。MEBは混乱を鎮めるために718人の学生の点数を再計算したが、CHPのイスタンブル国会議員であるアイドゥン・アヤイドゥン教授は、点数の標準偏差値を変え、このことをすべての学生の順位に反映するために、試験を受けた111万2千人の学生の点数を再計算するという要求をもって2013 年7月16日に裁判を起こした。デフネ・セナ・ウズネルという名前の学生もアヤイドゥン氏と同様に、試験結果の施行を止めるためにアンカラ第18地方行政裁判所で裁判を起こした。

■MEBには控訴する権利がある

裁判所はアヤイドゥン氏と学生の案件をまとめて、6か月後に試験結果の施行を止めるという判決を下した。裁判所の判決に従い、点数を再計算したMEBは、4人の学生は上位の選択肢へ、99人の学生は現在の学校より下位の選択肢に振り分けられるだろうという結果に至った。その後MEBは、上位の裁判所であるアンカ ラ管区行政裁判所へ控訴を申し出て、判決に異議をとなえた。
アンカラ管区行政裁判所は「アヤイドゥン氏にはこの件に関して裁判を起こす資格はない」と述べた上で、アヤイドゥン氏の案件に対するMEBの異議申し立てを承認した。同判決では、「試験結果の施行の停止という裁判所の下した判決は適切である。MEBはこの判決を適用する必要がある」とも述べられている。
また同裁判所は、学生が起こした裁判の結果、地方裁判所が下した判決に対するMEBの異議申し立てを拒んだ。この結果を受け、アンカラ第18地方行政裁判所は、裁判を結審した。裁判所は、SBSが誤って計算されたことを理由に、111万2千人の学生の試験結果を取り消した。 MEBは裁判所の判決に対して、30日以内に控訴する権利をもつ。控訴の要求は行政裁判所の決定に帰する。

■刑事告訴をする

アイドゥン・アヤイドゥン氏は判決に関してミッリイェト誌に対して次のように述べた。「国民教育大臣であるナビ・アヴジュ氏は、この混乱が起きたことに対するただ一人の責任者です。何回も彼に忠告したにも関わらず、何の手続きもしなかったのですから。試験結果の施行停止という判決にも関わらずです。権利を侵された学生にはMEBに対して裁判を起こす権利がありました。私もイスタンブルの国会議員として職務怠慢を理由にアヴジュ大臣を刑事告訴します。」この間にCHP会派副会長のアーキフ・ハムザチェビ氏は、予備校に関する法改正を含む国民教育基礎法の取り消しのため、憲法裁判所(AYM)に申し立てを行ったことを明らかにした。

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( 翻訳者:小瀬康太郎 )
( 記事ID:33553 )