シリアで拘束の仏記者ら、トルコで発見
2014年04月19日付 Hurriyet 紙


「国境なき記者団」として「世界の最も危険な国」と称されるシリアで、昨年以来行方不明になっていた4人のフランス人記者らが、目隠しをされ、手を縛られた状態でシャンルウルファのアクチャカレ郡の国境付近で、パトロールをしていた兵士によって発見された。

アルカーイダとつながりのあるIŞİD(イラク・シリアイスラーム国)勢力から逃れることに成功し、他のグループによって国境付近に置き去りにされたとされるフランス人記者のニコラス・エナン(38)、ピエール・トーレス(29)、エドワード・イリアス(22)、ディディエ・フランソワ(54)氏らは、トルコ兵士によって安全な地域につれてこられた。

フランソワ・オランド仏大統領は、会見を行い、記者たちの健康状態が良いことを述べた。オランド大統領は、4人の新聞記者たちが数時間後にフランスへ戻ることを明らかにした。

シャンルウルファへ移送された4人の新聞記者は、外国人担当局において警察の事情聴取を受けた。フランス人記者であるニコラス・エナン、ピエール・トーレス、エドワード・イリアス、ディディエ・フランソワ各氏は、13時頃に手続きを終わらせた後、シャンルウルファにやってきたフランス領事館の担当者へ引き渡された。

フランス人記者たちは、彼らを待つ新聞記者らの目に触れないように、外国人担当局の裏の出入り口に横づけされた自動車に乗った。フランス人記者らの一部はカメラに撮られないように顔を隠していたが、カメラに向かって手を振っている者もいた。フランス人記者たちは、ガズィアンテプへ行き、そこから空路でイスタンブルに寄った後、彼らの国(フランス)へ戻ることが発表された。4人のフランス人記者たちは、シリアの首都ダマスカスとアレッポの戦闘地で撮影を行うため、昨年の6月にキリスのオンジュプナル国境門からシリアへ入った。戦闘地でしばらく活動をしていたフランス人記者らは、その後IŞİDメンバーにより捕えられたとされていた。

■トルコ国境で発見された

約10ヶ月間シリアで拘束されていた記者たちは、昨夜(4月19日の夜)未だその正体がわかっていないグループによって、目隠しをされ手を縛られた状態でトルコとシリアの国境にあるシャンルウルファのアクチャカレ郡近くの地域に連れてこられた。国境を越えた新聞記者たちは、国境線沿いでパトロールする兵士たちによって発見された。密輸業者と疑われたが、目隠しをされており、彼らがフランス語を話していることに気づいた兵士たちが、事態を司令官へ報告した。

■安全な地域へ連れてこられた

国境線へやってきた上官らは、手を縛られ目隠しをされている人たちがシリアで誘拐された記者であることを知ると、記者たちを安全な地域へ連れて行った。髪と髭がのびていた新聞記者たちは、健康診断のためにアクチャカレ国立病院へ運ばれた。彼らは、郡警察署で初めて事情聴取を受けた。事情聴取の中で、ビデオカメラとカメラを取り上げられたと述べたフランス人記者たちは、彼らが発見されたことがフランス関係者に伝えられたのち、外国人担当局へ移送された。新聞記者たちは、手続きの後、シャンルウルファにやってくるフランスの担当者へ引き渡されることが明らかにされた。

■フランス大統領と首相が会見を行った

一方、フランス人記者たちがシリアで誘拐された後、フランシス・オランド仏大統領と当時のジャン・マルク・エロー首相が、記者たちが誘拐されたことは確実であるという旨の会見を行い、彼らが解放されることを望んだ。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白尾みさき )
( 記事ID:33557 )