テヘランでは一日に2人が麻薬中毒で死亡
2014年04月20日付 Jam-e Jam紙

 麻薬対策本部の副本部長は、「テヘランでは、一日に2人が麻薬中毒で死亡している」と語った。

 ファールス通信の報道によると、バーバク・ディーンパラスト氏は、全国麻薬中毒調査センターを視察した際、「テヘランでは、過去7ヵ月間に1700人が麻薬の犠牲になっていることから、毎日2人が麻薬中毒によって死亡している計算だ」と付け加えた。

 同氏は、イランでは麻薬の使用は交通事故に次ぐ第2位の死亡原因となっていると述べた上で、「〔麻薬中毒患者への〕治療について、私たちはもっと先を行かなければならないと思う。現在、私たちは〔麻薬の〕注入用に注射器を麻薬常用者に提供しているが、常習者が所持している麻薬を看護師の監督下で〔安全に〕使用するためにも、保健センターで注射できるようにした方が良いのではないだろうか」と問題提起した。

 麻薬対策本部の治療担当副本部長は、「麻薬常習者が〔麻薬を〕注射するために市街や路上に出てしまうと、街のイメージが悪化してしまう。周知の通り、私たちは麻薬注射のための注射器をこうした人たちに与えているが、ではなぜ彼らに注射のための場所を用意してやってはいけないのだろうか。あるいは、彼らが粗悪な麻薬によって命を落とさないために、純度の高いヘロインを彼らに提供するといったことをしてもよいのではないだろうか」と強調した。

 同氏はまた、人々が麻薬に溺れがちである問題について触れ、「残念ながら、麻薬常習者の53%は職に就いており、63%は既婚、75%は高卒以上で、大卒者は21,5%にのぼる。また調査が示すところでは、快楽の獲得、好奇心、気晴らし、精神的な問題などが、我が国で麻薬中毒が発生する主な要因となっているのである」と続けた。

〔‥‥〕

 麻薬対策本部の麻薬需要抑制担当でもある同氏は、麻薬密売業者たちが莫大な資金を世界で回転させていることについて指摘し、「そのうちイランの麻薬密売業者が占めている割合は年間30億ドル程度であり、我々はこうした資金が何に使われているのかを見極めねばならない」と言明した。

 同氏はまた、「私たちが提案しているのは、人々が麻薬使用へと引かれてしまうのを抑えるために、宗教の原理・原則に則った快楽を得るための環境を国内に用意し、何らかの娯楽施設を整備してはどうか、ということである。麻薬中毒問題でもっとも問われるべきは、中毒に陥る根本的な要因がはたして麻薬が手に入りやすいことにあるのか、それとも、市民への啓蒙活動で私たちに至らぬところがあるためのなのか、という疑問なのである」と述べた。

 同氏は、〔麻薬中毒患者への治療として〕ヘロインやアヘンのような麻薬からがメタドンへの転換が行われていることを批判し、「メタドンを使うのは、この薬品を使うことによって徐々に中毒症状が収まるという発想があったからであり、〔中毒患者が使用する〕麻薬を別のものに置き換えようという考え方に基づくものではなかったはずだ。〔ところが〕今や、メタドン中毒になっている患者が存在するのである。指摘されているところでは、メタドンよりもヘロインの方がずっとやめるのが簡単なのである」と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:8412101)
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