革命防衛隊総司令官「革命防衛隊の任務は国境内に限定されない」(上)
2014年04月22日付 Jam-e Jam 紙


 イスラーム革命防衛隊総司令官は、同隊の国際・地域情勢でのプレゼンスについて触れ、「革命防衛隊の大いなる能力は、イランの力と直接的につながっている」と述べた。

 メフル通信が伝えたところによると、モハンマド・アリー・ジャアファリー少将はオルディーベヘシュト月2日〔=1979年4月22日〕に革命評議会で革命防衛隊の内規が承認され、同隊が正式に設立された記念日に合わせて、記者会見を開き、質疑応答を行った。その中で同司令官は、

イスラーム革命の守護を旨とする革命防衛隊の任務は、イランの国境〔の内部〕にのみ関わるものではない。なぜなら、イスラーム革命には国境はなく、その本質は覇権体制〔=西洋植民地主義〕への異議にあるからだ。イランが唱えるすべてのスローガン、イランが取るすべてのスタンスは、外交・内政ともに、こうした軸の上に成り立っているのだ。

 と言明した。

 革命防衛隊総司令官は続けて、「例えば、イランが虐げられしパレスチナとシリアの人民を支持しているのも、こうした関係からだ。革命防衛隊はこうした場面で、しっかりとした役割を果たさねばならない」と語った。

 ジャアファリー司令官はさらに、革命防衛隊は国内外のイスラーム革命の守護者であると指摘した上で、「イスラーム革命のスローガンを支持するあらゆる社会、イスラーム革命の道を継続したいと望むあらゆる社会は、覇権体制の怒りと反感の明確な対象となっている。シリアとエジプトの両人民が、特にそうだ」と述べた。

 同氏はシリアでアメリカとシオニスト体制が犯している犯罪行為の数々に触れ、「イスラーム抵抗戦線の最前線に位置していると考えられるシリアは、アメリカの怒りを買った。アメリカはシリアで最悪の犯罪行為に手を染め、同国で暗躍するテロリストたちを支持、支援している」と指摘、さらに次のように強調した。

こうした動きに対抗することが、すべてのイスラーム教徒の義務である。イスラーム革命防衛隊も、自らの義務に従い、シリアにおける人民運動への精神的・知的支援や、経験の共有といった点からの支援を行うつもりだ。

 ジャアファリー氏はさらに、次のように力説した。

すでに何度も述べてきたことだが、革命防衛隊はシリア人民の抵抗運動を誇り高く支援している。シリア人民勢力もまた十分、テロリストどもに対抗する気概を持っており、他国の軍隊の駐留など必要としていない。しかしわれわれは、この人民勢力に対して、教育やソフトウェアといった点からの支援を行っている。目にしているとおり、〔シリア国内で〕戦争が始まって3年が経つが、〔反アサド勢力に対する〕人民勢力の前進は明らかだ。

つづく





本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


つづきはこちら
関連記事(「経験豊かな外交官だが国防の分野では素人」:革命防衛隊総司令官、外相を批判)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:33692 )