シリア:現実に立ち向かうために努力するシリアの女性たち
2014年05月01日付 al-Hayat 紙


■シリア:自身の現実に立ち向かうために努力するシリアの女性たち…なかには武器をとる女性たちも

【ダマスカス:ヤヒヤー・アウス】

シリアの労働状況には著しい悪化が見られ、男女とわず労働者を打ちのめしている。しかし、男性より女性の方が常に、治安状況の混乱に大きく影響される。そして、数千人のシリアの女性は辞職を余儀なくされた。また、別の数百人はより安定した地域へ職場を移すことを強いられた。特に、教育や保健分野のような政府機関で働く女性の間でこの動きは顕著だ。

(シリアで)一般的には、女性の労働力が占める割合は低い。中央統計局によると、その割合は16%を超えるものではない。そして今日、専門家や関心を持つ人々の認めるところではさらに低い水準となった。その結果として、経済生産における女性の参加が、象徴的なものになっている。シリアのハサン・ヒジャーズィー労働大臣は、労働力における女性の参加はいまだに低いままであり、シリアは女性の寄与率を上げるよう取り組まなければならないと過去数回にわたって発表している。一方で、西アジア経済社会委員会(ESCWA)による「シリアでの紛争の1,000日」と題された報告書に代表されるような、複数の独立した経済レポートによると、シリア経済のGDPは45%低下した。また公共・民間部門の総労働力を形成していた500万のうち、失業者数は300万人に達した。

事態は、彼女たちが(仕事のため、付き添いなしで)単独で移動しなくてはならないという困難だけにとどまらない。セクハラは今も、社会的に保守的な地域や職場内の若い女性労働者が直面する根深い障害である。このために多くの女性はヒジャーブを着用して、遭遇するかもしれないセクハラを防いでいる。

ある民間企業の社員であるライラさんはこのように言う。「私は家族を満足させようと、ヒジャーブを身に着けました。それを私たち(家族)の間での解決策として、私が仕事を続けられるようにしたのです!しかし、私が仕事の行き帰りに口頭でセクハラを受けることについては解決されませんでした」

ライラさんは以下のように続けた。「私の月給は1万リラを超えません。最近は、治安状況やチェックポイントで待たされるせいで仕事にたどり着けず、すると雇用主は私の給料から差し引きます。だから私の元にはほとんどパンくずのようなものしか残りません!」

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:33726 )