メルスィン大学で「トルコ主義デー」、反対派と抗争
2014年05月02日付 Radikal 紙


メルスィン大学で行われた「トルコ主義デー」において、対立する2つのグループの間に緊張が走った。

 5月3日の「トルコ主義デー」祝賀イベントのため、チフトリキキョイ・キャンパスに学生たちが集まった。3日は週末に当たるため、前倒しでイベントが行われた。

 共和国広場での開催が予定されていたイベントでは、対立する2つのグループ間でわずかな時間ではあったが緊張が走った。このため、イベントは社会学部の(建物の)前で行われた。トルコ国旗を持ち、スローガンを唱えた学生たちはまた、歌を歌い、そしてハライ(トルコの伝統的な民族舞踊)を踊った。また、学生たちにはチキンピラフとアイランが提供された。社会学部の前でしばらくの間イベントを行った学生たちはその後大学の正門まで歩き、マスコミ向けの声明を読み上げた。学生代表であるハリル・クルテシェンさんはトルコ民族主義を強調しながら、以下のように述べた。

 「ご存知のように、オスマン帝国崩壊の後、我々に残された唯一の財産はトルコ人であるということです。アタテュルクという指導者のもと、トルコ人は史上初めて1つの国家を築きあげました。新たに築き上げられたこの国の、国民観や国家の基盤は、トルコ人であるという意識、トルコ民族主義、そしてトルコ文化といったものが形成したのです。今日のように私たちに反対するグループの人々、すなわちアタテュルクを理解していない人たちは、この考え方に、そしてこうした意識に反対し、トルコ民族主義を非難しているのです。」

 同じ頃、彼らに対抗するグループの学生たちもまた文理学部の前に集まった。文理学部の前でスローガンを唱えた学生たちは、自分たちのイベント開始を待っていた。「文化とスポーツの祭典」をテーマに行われた「芸術の道」イベントの一環として、地面に広げられたキャンバス(画布)にアブドゥッラー・オジャラン氏(クルディスタン労働者党の元党首)を支持する言葉を書いていた学生たちは、反発を受けた。画布に書かれたクルド語の文字に反発を示した美術学部の学生らは、「扇動行為だ」として画布を別の場所に移した。

 イベントには緊張が走ったが、学生グループらが大学から撤退したことでイベントは終了した。

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:33745 )