フィキリテペ再開発に、抵抗中!
2014年05月04日付 Hurriyet 紙


イスタンブルのフィキリテペ地域において、街の再開発プロジェクトを行う会社は、(その土地の)権利所有者の三分の二と合意する必要がある。しかし、この規定の履行は不可能である。最終的に、あるプロジェクトは、3万1000平方メートルの土地の間にあるアパートを空き家にしたが、会社と交渉を続けるA.D.氏との間で行き詰っている。似たような解決に至らない状況により、建設会社とこの建設会社と合意したマジョリティーが不満を持っている。

電気と水が断たれた。数か月前に空き家にされたアパートは、広大な土地の間にただ一つ残っている。その隣人たちも、フィキリテペ地域にあるこの土地で新しいプロジェクトを実現させる会社も、頑固な家の所有者であるA.D.氏を待っている。A.D.氏は、「私たちは、この区域と地域全てでの問題解決を望んでいる。電気と水道を断たれたために、私たちは数ヶ月前に家を空けた。合意を得ていなかったために、電話で嫌がらせをした人々もいた。私は、会社との明確な合意と補償を求めた。貪欲さ、あるいは、より金銭を求めるというような状況はない。私たちは、短い期間の内に、この土地に住宅を建てる会社と和解したいのだ」と述べた。

実際、フィキリテペでの何十ものプロジェクトにおいて、A.D.氏のような頑固者による、似たような問題が発生している。地域で街の再開発プロジェクトを行う会社は、法律の要件である(その土地の)権利所有者の三分の二との合意を達成した後、建物の取り壊しを始める。しかし、この規則は、現実には履行され得ない。これにより、街の再開発プロジェクトが膠着状態にあるフィキリテペにおいて、作業は始められない。この地域の61の建物の内、ただ3戸のみから許可を与えられたことを述べた建設セクターの代表者によれば、問題解決の唯一の道は、三分の二原則を整えている多数決法を達成できる状態にすることである。

■猶予期間は終わったが、依然として待たれている

この地域で合意を行わない権利所有者たちへ、イスタンブル再開発局から2013年12月に通達が送られ、60日間の猶予が与えられた。猶予期間が終わったのに対し、全く手続きが行われないことを述べた建設会社の代表者は、以下のように述べた。
「この地域で問題は解決されたと言われているが、解決されていなかった。三分の二の規定を履行できる状態にするか、あるいは他の方法でこのプロセスを前進させなければならない。環境・都市開発省は、好意的だが、解決策はない。今日まで、多数決法が達成されたという前例も全くない。」
このプロセスは建設会社の経済的な重荷を増やしている。また、いくつかのプロジェクトにおいて、合意が行われ、新しい住宅が一刻も早く完成することを待つ市民も困難な状況に置かれている。

■財産権を保護する

三分の二規則や多数決とは関係なく存在する国民の財産権を保護することを明らかにした環境・都市開発大臣のイドリス・ギュルルジェ氏は、以下のように述べた。
「フィキリテペにおいて、合意をした市民たちは、許可を得て手続きを前進させている。これに関連してこの土地で進められている作業において、どのような問題もない。イスタンブル県環境・都市開発局は、この問題に関して権限を与えられ、実行を遅延させないために、職員の数を増やした。更にこの件に関して、一か月に約200の組織へ返答と予約を与えていて、その全てと接触するために努力している。」

■法律は何を述べているのか

第6306号の被災地再開発法によれば、権利所有者の三分の二と合意し、残りの三分の一が合意しなければ、その三分の一の土地は、まず競売にかけることにより他の所有者たちへ提供される。購入者がいなければ、国有地化することにより、行政がこの土地を売買し、このプロジェクトに参加する。前述の法律の達成段階において問題があることを述べた不動産法局局長のアヴカット・アリ・ギュベンチ・キラズ氏は、「環境・都市開発省は、建設会社が行った三分の二の合意を送るプロセスを始めるよう述べた。しかし会社は、資本市場会議(SPK)に許可を得た組織において、前述の土地を価値づけしなければならなかった。また、公証人が所有者たちを呼んで行われる会議により、三分の二の決定を得なければならなかった。プロセスの始めに失敗があったために、(合意は)達成されず、合意していない1%の所有者は適切な方法にかなっていないために、この状況へ反対している」と述べた。

■各区域に5人~10人

フィキリテペ、ドゥムゥルプナル、エイティム、メルディヴェンキョイ街区社会援助・文化協会(FİDEM)のエルジュメント・オルチュ協会長は、この地域での問題の解決のために協会として報告を用意していると述べた。一昨日(5月2日)150人の代表者とともに会議を行ったことを明らかにしたオルチュ氏は、 「フィキリテペ住民の90%は、街の再開発のためにサインをした。すべての区域で平均5人~10人がいる。私たちは、どの区域で誰が合意していないかという旨の報告書を用意して、環境・都市計画省と共有する。私たちの目標は、問題の解決である」と述べた。

134万平方メートル
フィキリテペの面積
5万
建設が待たれる新しい住宅の数
3年
この地域で待たれている期間
400億リラ
この地域で5年間に創出される経済規模

<後略>

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( 翻訳者:白尾みさき )
( 記事ID:33762 )