クルチダルオール党首、CHP執行部を刷新
2014年05月10日付 Milliyet 紙

クルチダルオール党首が新たに組織したCHP執行部の最初の目標は大統領選だ。「強力な事務局」モデルを実行する構造の目的は「統一を図ること」

CHP(共和人民党)のケマル・クルチダルオール党首が新たな6名を加えて強化した新執行部が8月の大統領選と2015年6月に行われるとされる総選挙へ向けて党を導く。各組織の要請を元に「強力な事務局」モデルへの回帰を決めたクルチダルオール党首がこのモデルに向け、定期総会を行う代わりに、自らの承認で決まる新たな人事異動で十分だと考えているのではないかと党内では囁かれている。クルチダルオール党首は3月30日の地方選でCHPが「十分なパフォーマンス」ができなかったことを認め、何度か相談をした後に6名を解任し、一部の執行部メンバーの役職を変更した。新たな6名を加えて執行部を強化したクルチダルオール党首の新たなAチームが2014年の大統領選と2015年の総選挙に向けて党を導く。クルチダルオール党首は各組織からの「強力な事務局」モデルへの回帰の要請にも応じ、このポジションにギュルセル・テキン氏を置いた。

■解任もあり得る

党内では大統領選の後の最適な時期に小規模な定期総会でこのモデルが規則に加えられるのではないかとされている。舞台裏ではギュルセル・テキン氏とテキン・ビンギョル氏が組織を一緒にまとめる任務を任されるのではないかと言われている。
2012年の総会で組織をまとめるために提案された「アドナン・アーベイ」方式で、2番目の地位に任命されたアドナン・ケスキン氏の最初の選挙でのパフォーマンスが不十分だったことや組織をまとめられなかったこと、統一を図れなかったことが囁かれている。この過程で一部の県支部長と県の支部の執行部が解任される可能性もあるとされている。

■CHPの新Aチーム

テキン・ビンギョル氏:党組織・組織執行部担当副党首に任命されたビンギョル氏はビトリス出身。ビンギョル氏は一時期元事務局長のオンデル・サヴ氏の側近として働いた。

ハルク・コチ氏:公共政策担当副党首から行政・経済担当副党首となったコチ氏は以前デニズ・バイカル元党首と党首の地位を争い、敗れた。

ビュレント・テズジャン氏:法律・選挙担当副党首を続投する。テズジャン氏は党の右派に近い人物の一人だ。

セイハン・エルドードゥ氏:アンカラ大学教員のエルドードゥ氏はペリハン・サル氏の後を継ぎ、党内教育担当副党首に任命された。

セズギン・タンルクル氏:元ディヤルバクル弁護士会代表のタンルクル氏は人権担当副党首を続投する。

エメル・ユルドゥルム氏:党の広報担当副党首に就いたユルドゥルム氏はアナトリア通信やATV、CNNトルコで長年勤めてきた。

ヴェリ・アーババ氏:地方支部担当副党首に就いたヴェリ・アーババ氏はマラティア選出の国会議員。

ヤクプ・アクカヤ氏:労働組合出身のアクカヤ氏は労働者や公務員の組合、退職者、就労支援センターを担当する副党首を続投する。

エルドアン・トプラク氏:元国務相。労働組合担当副党首を続投する。

アイトゥン・チュライ氏:元保健省次官。中道右派出身のチュライ氏はニハト・マトカプ氏の後を継ぎ、NGO担当副党首となる。

ファルク・ロウオール氏:外交担当副党首を続投する。在ワシントン大使と外務省次官の経験がある。

ファイク・オズトラク氏:経済政策担当副党首を続投する。財務次官の経験がある。

ブルハン・シェンアタラル氏:社会政策担当副党首に任命された。党の左派の重要人物の一人。

シャファク・パヴェイ氏:自然の権利担当副党首。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や人権分野における活動で知られる。

センジェル・アヤタ氏:研究・開発・科学管理文化プラットフォーム担当副党首を続投する。アンカラ選出の国会議員であり、中東工科大学で長年勤めてきた。

エムレハン・ハルジュ:ICT担当副党首を続投する。

ギュルセル・テキン氏:クルチダルオール党首に最も近い人物の一人。事務局長に就任。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:33819 )