北キプロスのアルメニア教会で50年ぶりのミサ
2014年05月12日付 Radikal 紙


アルメニア人が50年ぶりに北キプロス・トルコ共和国のアルメニア教会でミサを行った。

北キプロス・トルコ共和国と南キプロスに住むアルメニア人はミサのために首都のニコシアにある教会に集まった。ミサはヴァルジャン・ヘルゲリアン(Varoujan Hergelian)大司教が執り行った。
500人規模で行われたミサには国連事務局のリサ・ブッテンハイム・キプロス特別代表、ハラ・スルタン・モスクのイマームであるシェヴケト・アレムダル師と各国の大使らも参列した。

ミサに参列したアルメニア系のゴラ・テルズィヤン氏はアナトリア通信社の特派員に対し、50年後を経てアルメニア教会で再びミサが行われたことを幸せに思うと述べ、「私は教会の周りにある学校で学んだ。この辺りは私たちの家だった。私たちは家に帰ったのだ」と話した。また、こうした進展が島での平和プロセスに貢献することを期待すると述べた。
ギリシャ系のギュラ・カサビヤンさんは今日この日が特別な意味を持ち、自分たちにとっても、アルメニアの人々のとっても「すばらしい一日を経験した」と述べた。ミサが数十年ぶりに再び行われたことは問題解決の実現に資するものだとし、「私たちは平和のために常に未来を見据えなければならない」と語った。
ミサが実施されたアルメニア教会はオスマン帝国時代にアルメニア人らにあてがわれたが、1964年に放棄された。この日以来荒廃していた教会は2010年に修復された。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:33842 )