高等教育機構長「トルコの大学の教員45000人不足」
2014年05月13日付 Radikal 紙

高等教育機構(YÖK)会長ギョクハン・チェティンサヤ教授は、大学で4万5千人の教員が不足しており、毎年18500人の教員を大学に採用しなくてはならないと話した。

第222回大学間機構(ÜAK)会議がアタテュルク大学文化センターで行われた。
高等教育機構会長ギョクハン・チェティンサヤ教授は、約2年間に及んで取り組んだ「成長、質、国際化:トルコ高等教育のためのロードマップ」活動の報告をこの会議で行った。

トルコ高等教育制度のここ30年間を概観することで、今日の教育構造が分析可能とするチェティンカヤ教授は、「高等教育において進学率は1980年の6%から、2013年には公式統計によればこの割合は75%に到達した。トルコは近年高等教育における成長によりフランスやイギリスのような国々の進学率に追いついた。トルコの年代別高等教育人口は2050年までに125万人になるだろう。12年の義務教育によって2016年以降毎年高校を卒業する学生の数が今日の85万人から120万人レベルにまで達するだろう。こうして高等教育への需要が増え、拡大成長の必要性が続いていく」と述べた。

「総学生数の47%を通信教育が占めている」

通信教育における学生数が総学生数の47%を占めていること、経済協力開発機構(OECD)参加国の基準をベースとして、この数字を20%台にする必要があると説明するチェティンカヤ教授は、「通信教育の学生の占める割合が引き続き増大する理由の一つが、2011年に公布された第6111条の法律によって学生身分が無期限で継続できるようになったことがあります。通信教育プログラムに登録していながら、登録更新せずまたは登録凍結といったさまざまな理由で、有効な登録がなされていない約100万人の学生が存在します。このこともシステムの一新を必要としています」と述べた。

「大学教授1人あたり48人の学生」

トルコで13万3000人の教員が働いていること、このうち45%が専門の研究分野を持つ教授・助教授であると述べるチェティンカヤ教授は、学生数における増加ペースが大学教員数の増加ペースよりも早いということを指摘した。チェティンカヤ教授は「2013年に通信教育を除き、大学教授一人当たりの学生数は48人であり、教員(全体でみると)一人当たりの学生数は21人である。トルコを経済協力開発機構の国々と比較調査すると、大きな教員不足が見られる」と話した。

「4万5000人の教員不足」

トルコで2万人の博士号取得者を含む4万5000人の教員が不足していると強調するチェティンカヤ教授は以下のように続けた。
「毎年約1万8500人の教員を受け入れる必要があります。教員不足を解消する方法は優秀な博士課程修了者を育成することにほかなりません。トルコで毎年4500人程度の博士課程修了者が出ています。この数はアメリカでは6万1000人、ロシアでは2万7000人、ドイツでは2万5000人です。優秀な博士の数を増やそうとしようとも、より多くの研究者を採用しようとしようとも、このシステムの前にある最も大きな障害の一つは、トルコで現在教員の労働権が極端に不利な状況にあることです。研究職の魅力が増えるため、また彼らが高いモチベーションで働くことができるよう、教育の負担が適正に軽減され、研究に割く時間が増えること、給料が満足のいく水準に高められることが必要です。」

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( 翻訳者:池田桃香 )
( 記事ID:33850 )