ザリーフ外相、国会で批判的議員らの質問に回答:議員ら、一応納得(上)
2014年05月07日付 Jam-e Jam 紙


 ザリーフ外相によると、外務大臣としての8ヵ月間の奉職期間中、歴代のどの外務大臣よりも、自分は国会に喚問されているという。こうしたこともあってだろうか、同外相は新たな外遊を目前に控えた昨日も、国会議員らから質問を受ける立場に追いやられた。こうした国会議員の中には、これに先立って「われわれは憂えている」と題されたシンポジウム〔※〕に参加し、外務省への不満を表明していた者たちもいた。

※訳注:このシンポジウムはイラン核問題をめぐって5+1との間で結ばれたジュネーブ合意に異議を唱える目的で、保守強硬派の論客・国会議員ら(後述のキャリーミー=ゴッドゥースィー議員を含む)によって5月3日に開かれたもので、イラン国内で大きな反響を呼んだ。

 イラン学生通信(ISNA)の報道によると、議員らの最初の質問は、ホロコースト問題をめぐる外相のスタンスに関するもので、二番目の質問は、イスラエルの国家承認をめぐってドイツの「チャンネル2」の司会者が行った質問への外相の受け答え方に関するものだった。議員らはこの質問への外相の受け答えが十分ではないと感じていた。

 質問者らを代表して質問を提出したマシュハド選出のジャヴァード・キャリーミー=ゴッドゥースィー議員の次に、ザリーフ外相が登壇した。同相が強調したのは、イランの〔現政権の〕外交政策に関する考え方は、イスラーム革命の真正なる言説、つまり〔ハーメネイー〕革命最高指導者とイマーム・ホメイニーの言説に他ならず、われわれのスタンスはすべて、革命最高指導者のスタンスとまったく同じである、ということだった。

 ザリーフ外相は、次のように続けた。

〔反イラン的な〕プロパガンダによる雰囲気作りとともに、制裁が科され、〔軍事攻撃の〕脅しが行われている。これらすべては我が国民の力を生むもっとも重要な要素を狙い打ちにしている。つまり、人民の不撓不屈の精神を挫こうとしているのである。「深慮の政府」はこうした企てを打ち破るべく努力しているのであり、外務省はこうした状況で、〔敵の〕脅威に対抗する義務を負っているのである。私と私の仲間たちがつねに努力しているのは、〔イラン〕国民の力を抑え込むための国際的な雰囲気作りに敢然と対応し、〔敵が〕プロパガンダによってイランを地域の安全の阻害要因、ないし脅威として示そうとするのを阻むことなのである。

偽りに満ちたプロパガンダは犯罪行為を正当化するため

 ザリーフ外相はさらに、次のように強調した。

私が外務大臣の職にあるかぎり、ホロコーストの否定という妄想的な口実によって、イランを〔地域の〕安全保障上の問題として扱う企てが、実を結ぶのを許すようなことはない。私たちは人種主義にもジェノサイドにも汚染されていない〔イラン〕国民の豊かな文化に拠って立つことで、他国が被害者面をして〔イランへの〕恐怖をまき散らすようなことを、われわれは断固として阻むつもりだ。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:33852 )