パレスチナ:ナクバから66年、歴史的パレスチナにおけるパレスチナ人の人口増加
2014年05月15日付 al-Hayat 紙


■歴史的パレスチナにおけるパレスチナ人の人口がユダヤ人の人口に接近、2020年には逆転か

【ラマラ:ムハンマド・ユーニス】

パレスチナ統計局は、ナクバから66年を経たことを機に、歴史的パレスチナ(紅海とヨルダン川に挟まれた地域)におけるパレスチナ人の人口を調査した報告書を発表した。報告書によると、同地域におけるパレスチナ人の人口がユダヤ人の人口に接近しており、2020年には両者の数字の大小関係が逆転すると予測された。

報告書は昨日(14日)発表され、歴史的パレスチナに現在居住するパレスチナ人の人口は600万人に達したと報告された。この数字はユダヤ人の人口(613万6,000人)と急速に差を縮めていると言える。同報告書では、2020年にはパレスチナ人の人口は約720万人に到達し、イスラエル統計局の試算を基に計算すればその年にはユダヤ人の人口を追い越すだろうと予測された。

パレスチナ統計局のウラー・アワド局長は、祖国および離散下にあるパレスチナ人の人口は1948年から増加傾向にあり、当時の人口140万人に対し、現在では約1,200万人に増加したと述べ、8.4倍の増加率であることを指摘した。また同局長は、「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)」に登録された難民の数が535万人を越え、その内約30%は各地域に設置された58カ所の難民キャンプ(ヨルダンに10カ所、シリアに9カ所、レバノンに12カ所、西岸に19カ所、ガザ地区に8カ所)で生活を営んでいることを明らかにした。さらに、同局長は、これらの難民が西岸およびガザ地区に居住するパレスチナ人の全人口の44.2%を占めることを指摘した。報告書によると、1948年時点での歴史的パレスチナにおけるパレスチナ人の人口は140万人、その内の80万人がイスラエルによって西岸、ガザ地区、および近隣のアラブ諸国に追い出されたという。さらに、その内の数千人はそれまで住んでいた地域から、現在のイスラエルの領域内の別の地域に逃れたとのことだ。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:33876 )