ソマ犠牲者遺族に、銀行から援助の手
2014年05月15日付 Radikal 紙


トルコ勧業銀行、ING銀行、トルコ経済銀行、アクティフ銀行、アスヤ銀行、アク銀行、トルコファイナンスは、ソマの惨事で亡くなった人々の債務帳消しを発表した。

マニサ県ソマ郡で発生した爆発事故に対し、銀行、実業界、大学も行動を起こした。トルコ勧業銀行、ING銀行、トルコ経済銀行、アクティフ銀行、アスヤ銀行、 アク銀行、トルコファイナンスは、ソマの惨事で亡くなった人々の債務帳消しを発表した。トルコ経済銀行は、爆発事故による負傷者の債務を帳消しにすると発表、その他の銀行は、当該地域に暮らす市民の債務返済条件の緩和を打ち出した。シェケル銀行は、ソマで亡くなった人々の個人ローンやクレジットカードの支払を帳消にし、事業を行う中小商工業者、事業者顧客の債務返済を6ヵ月延期した。

ING銀行・トルコ頭取プナル・アバイ氏は、昨晩(5月14日)、自身のツイッターアカウントで、ソマで亡くなった人々全ての債務を帳消しにするとつぶやいた。アバイ氏は、生命保険付きローンでは保険金が相続人に下りると述べた。

アスヤ銀行もツイッターの公式アカウントで発表を行い、亡くなった鉱山労働者の個人の融資支援ローンとクレジットカードの支払を帳消しすることを決定したと説明した。また、アスヤ銀行ソマ支店提供によるその他全ての個人・中小企業顧客の融資支援ローンの返済を、当初の期間に拠らず年末まで延長すると発表した。

他方、アクティフ銀行もソマ関連の発表を行った。同行は、PTT支店や仲介業者を通じたソマ関連債務につき、継続中の651件計4,030,606リラに及ぶ個人ローンの返済を2ヵ月間無利子で延長することを決定した。また、ソマの事故で亡くなったアクティフ銀行顧客の債務につき、故人の親族が申請を行えば帳消しとなり、保険金が家族に支払われる。

トルコ経済銀行は、ソマの惨事で死亡、負傷した個人顧客の債務・クレジットカードの支払全てを帳消しにすると通知した。トルコ経済銀行は、「さらに、マニサ県ソマ郡における全ての個人顧客の必需品・住宅・自動車ローンや個人融資ローンも含め、全てのローン返済期間を3ヵ月延長することとした。これと同時に、トルコ経済銀行は、3ヵ月間、ソマ支店提供によるクレジット用預金口座は利子を取らない。ソマ支店提供の個人用クレジットカードの支払及びリボ払いも3ヶ月引き延ばすこととした。これらに加え、ソマの事故の影響を受けたことが証明された顧客、この事件当事者ではない顧客が不当な目に遭わぬよう、必要な措置を取る」と発表した。

トルコ勧業銀行は書面にて、「お亡くなりになった労働者様方の当行に対する債務は帳消しにします。他方、この事故では多くの方がお亡くなりになり、単に労働者様とそのご家族のみならず、地元の皆様が困難と向き合っていることを考慮し、初期段階では、事件の影響を受けたお客様の個人・ビジネスローン、クレジットカードのお支払についても利子を付けずに返済時期の延長を行いました。さらに、この枠組みで送金、電信送金業務を無料で行います」と発表した。

アク銀行も顧客の債務を取り消した。アク銀行は、亡くなった方々全てのローン、クレジットカード支払を取消し、負傷した鉱山労働者も債務につき申請を行えば要望に合わせ、再度返済プランを組む、と発表した。同行は、[関係者が]生命保険に加入していれば、この保険に基づく想定補償金に対し[当行が故人の債務を]徴収する権利を行使せず、補償金は家族に支払われると公表した。

トルコファイナンスは、ソマの事故で人命を失った方々が使用していたクレジットカードと消費者金融資金の解約を無料で行い、請求分を放棄すると公表した。さらに、生命保険に加入していれば、相続人に保険金が支払われる。

最新の発表は、シェケル銀行からである。シェケル銀行は、ソマ爆発事故による犠牲者のローン、クレジットカードの支払を帳消しにし、ソマ郡で事業を営む商工業者、事業者顧客の債務返済を6ヵ月間延期した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:33897 )