ハーメネイー最高指導者「外交政策におけるイニシアティブと交渉を支持する」(2)
2014年05月12日付 Iran 紙
http://www.khamenei.ir/より。写っているのはRQ-170
http://www.khamenei.ir/より。写っているのはRQ-170

 イスラーム革命最高指導者は〔欧米がイランに対して〕敵意を抱く主な理由は、イラン国民が自立し、イスラームとコーランに従っていることにあるとした上で、次のように付け加えた。

イスラームとコーランはムスリム諸国民に対し、自らの足で立ち、イスラーム的・人間的アイデンティティに依拠し、至高なる神に好感を抱き、世界的な暴君たちの圧制や略奪に屈しないよう、呼びかけている。それゆえ、イラン国民がイスラームとコーラン、そして自らの崇高な目標を貫き通すかぎり、抑圧戦線の敵意はこれからも続くであろう。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「抑圧戦線はイラン国民を屈服させよう、後退させようと試みている。しかしこうした試みが実を結ぶことは絶対にないだろう」と強調した。

 同師は〔核問題をめぐって〕イランと交渉を行っている西洋諸国が非理性的で愚かな発言を繰り返していること、特に彼らがイランのミサイル力の制限について強調していることについて触れ、「彼らはいつもイランを軍事的に脅迫している一方で、イランのミサイル計画が制限されることに期待を抱いている。こうした期待は実に愚かなものだと言えよう」と指摘した。

 イスラーム革命最高指導者は、相手側の非理性的振る舞いが示しているのは、イラン国民に対して彼らが絶対的敗北を喫しているということだと強調した上で、「革命防衛隊宇宙航空部隊は、自身の仕事・計画を正確に推し進めるべきである。現在の状況に満足するようなことがあってはならない」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、宇宙航空部隊は自身の製品を大量生産できる段階にまで引き上げる必要があると強調、「これは義務であり、すべての軍事責任者はこのために努力しなければならない。また政府の責任者たちも、これをバックアップすることが自らの主要な責務の一つだと心得ねばならない」と指摘した。

 同師はイランの進歩と同時に、敵も進歩を続けていると指摘、「〔イランと欧米諸国の〕ギャップが縮まるよう、計画を立てねばならない。またギャップが縮まった場合は、相手側を追い越すべく計画を立てるべきだ」と付け加えた。

 ハーメネイー全軍最高総司令官は演説の最後で、内なる才能に依拠し、可能性を開花させることと合わせて、至高なる神からも助けを得ることが必要だと指摘、神の助けと導きを求める姿勢を失うようなことがあっては断じてならないと述べた。

 イスラーム革命最高指導者の演説に先立ち、イスラーム革命防衛隊宇宙航空部隊司令官のハージーザーデ准将は、ミサイルや無人航空機、防空システム、レーダー、および司令センターといった分野で同隊が手に入れた諸々の成果について報告を行い、次のように述べた。

革命防衛隊宇宙航空部隊の専門家たちは、諸々の制裁や技術的障碍を克服してきた。実際、今日イランのミサイル力は地域でナンバーワンであり、世界でも第7位に付けている。

 同氏はさらに、「今日の展示会で示されているのは、イスラームと国の守護者たち〔=革命防衛隊〕の能力のほんの一部にすぎない。もし敵が何らかの過ちを犯せば、敵には忘れ得ぬ教訓が与えられることになろう」と強調した。

つづく


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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33953 )