メルケル独首相、訪問間近のエルドアン首相に「節度」呼びかけ
2014年05月22日付 Hurriyet 紙


ドイツのアンゲラ・メルケル首相が、5月24日にケルンに訪れる予定であるトルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相へ節度ある振舞いをするよう呼びかけた。

アンゲラ・メルケル独首相は、トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相に対し、ケルン訪問の間は分別のある行動をとるよう促した。パッサウアー・ノイエ・プレッセ紙にコメントを寄せたメルケル首相は、エルドアン首相が以前にもケルンとベルリンを訪問した際のことを例に挙げ、幾度も彼がこれとは反対の振る舞いをしたと語った。メルケル独首相は、「エルドアン首相が土曜日に責任感と思いやりをもって行動すると確信している」と話した。

ドイツキリスト教民主同盟所属で欧州議会の国会議員であるエルマル・ブロク氏もエルドアン首相に対し分別ある行動を取るよう呼びかけた。ブロク国会議員は新オスナブリュック新聞にコメントを出し、「ケルンに多くのトルコ人問題が持ち込まれるようなことはあってならない。エルドアン首相がドイツにおける対立の激化の原因になるのであれば、その時は土曜日の演説は中止した方が良いだろう」と述べた。

ドイツキリスト教民主同盟の党員は、エルドアン首相が演説の前に世論に向け節度ある態度をとると表明する必要があると主張した。

キリスト教社会同盟のアンドレアス・ショイアー事務局長はというと、ディ・ヴェルト紙に対し8月に行われる大統領選においてドイツ在住のトルコ人も投票権を行使できるということに言及しつつ、国際的な独立監視機関がドイツにおける投票プロセスを監視することを求めた。

ショイアー事務局長は、選挙プロセスがドイツで「デモ」に発展しないようにする必要があると述べ、「ドイツ領では、法治国家と民主主義の基礎的価値にかなったものとして厳格に行われる選挙だけを承認しましょう。トルコの今日の状況は、ドイツにおける投票プロセスがこの原則を侵しうるという懸念を生むきっかけとなってしまった」と話した。

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( 翻訳者:足利阿紀 )
( 記事ID:33961 )