エルドアン首相発言物議「死者がでるたびに追悼式か」
2014年05月24日付 Milliyet 紙

ウウル・クルト氏が亡くなったオクメイダヌ地区の事件について強い口調で語ったエルドアン首相は、町が暴力の場と化していると主張し、「警察はどうして黙って見ていられるのか、私には理解できない」と述べた。

オクメイダヌ地区ではソマの鉱山事故とベルキン・エルヴァン君(ゲズィ運動の犠牲者)の追悼式が行われ、2名の死者が出る結果となったが、エルドアン首相はこのことについて強い口調で語った。エルドアン首相は昨日AKP(公正発展党)本部で行われた党の拡大県支部長会合で、ソマの事故からベルキン・エルヴァン君の死について、またこれらに対して行われた追悼式でウウル・クルト氏が警察により頭を撃たれ、死ぬまでについて多くのことを発言した。

■亡くなったのです、逝ってしまったのです。

エルドアン首相は話の冒頭で、301人の鉱山労働者が犠牲となったソマの鉱山事故に関する批判にたいして、「『ソマリアではなくソマを見ろ』といった無慈悲な表現が使われた。彼らにとってはソマリアと同じくらい、ヨズガト、ソマ、ディヤルバクル、ヴァン、シュルナクも遠く、関係のないことなのだ。ボスフォラス海峡に面した別荘に閉じこもり、スマートフォンでツイートして偉そうに話しているのだ」と答えた。

エルドアン首相はソーシャルネットワークのツイッターで「偉そうに話している人々」がいて、彼らは自分のことを世界を「140字で救う人」だと思っていると述べた。エルドアン首相は鉱山に関して「被害に遭ったのは私たちだ。額の汗がどういう意味なのか分かっているのも私たちだ。アメリカやドイツ、ロシアはすぐに救援チームを派遣するだろう。必要ならば技術支援を要求する。おそらく2,3ヵ月の間これらの炭鉱を閉鎖し、救助活動を続けるだろう」と述べた。

■CHP(共和人民党)を非難

エルドアン首相はオクメイダヌ地区で2名の死者を出す結果となった事件について次のように語った。「ベルキン・エルヴァン君の追悼のために学校では式典が行われるそうだ。考えてみてください。私たちはこの国で、申し訳ないですが、死者が出る事件の度に追悼式典を行うのですか?それなら全てのことはさておき、追悼式典のことだけ考えようではありませんか。亡くなったのです、逝ってしまったのです。しかしクルチダルオール党首によれば、当然パンを買いに行く途中で亡くなったのは、我々の若者、我々の子供であるという。誰を騙しているのだ、真実は自明だ。しかしその子を、その若者を騙している人たちが誰なのかも自明だ。
昨日が命日だったそうだ。彼らが何をしたかというと、あの場所を暴力の場にかえたのだ。車の中にいた警察官たちがひどい目に遭いなんとか外へ出た。これに対して警察は黙ってみているというのか。何もしないというのか。どうしたら、そうしていられるのか、私には理解できない」

エルドアン首相は「ソマを言い訳にして殴り、破壊し、警察を攻撃し、新たな殺人を犯す血の商人に対して当然私たちは黙っていない」と述べた。

エルドアン首相は事件に関してCHPを非難し、「CHPのある議員が昨日SSK(社会保険機構)オクメイダヌ病院の周辺を、もう一人がマニサを暴力の場にかえようとしている。クルチダルオール党首もこの議員たちを「何をしているのだ」と警告したりせず、規律を正そうとしていない」と述べた。エルドアン首相はドイツ訪問前に「ある意図をもって町に混乱がもたらされ、各宗派の人々が扇動された」と主張した。

■「申し訳ないが・・・」

エルドアン首相はドイツ訪問に関して「一部の人たちは『首相、ドイツには行かない方が良いですよ』と言う。だが申し訳ないが、私たちは行く」と述べた。ツイッターの偽のアカウントによって人々が扇動され、ドイツ訪問に対するネガティブキャンペーンが行われたと述べた。

■CHP党首に対する反応
「正直に話してください」

エルドアン首相は前日のTOBB(トルコ商工会議所連合)の会合で、「文民大統領」論を論じたCHPのケマル・クルチダルオール党首に対し、次のように発言した。「お友だちがやって来て『軍の司令官を、参謀総長経験者の一人を大統領候補にしましょう』と言ったそうじゃないか。その人も『いや、文民であるべきだ』と言ったそうだ。正直に話してください。ムスタファ・ケマルを一旦横に置いておきましょう。その後党に欠かせない存在として語られ続けてきたイスメト・イノニュも軍人だった。その後文民でもメンデレスが出てきたことでその過程は終わった」

■シミット売りの煙草をとりあげる

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は昨日金曜礼拝をベシテペにあるヒサルジュクルオール・モスクで行った。エルドアン首相はモスクの出口でイルハン・セヴィンディさんというシミット売りに近づき、彼のシャツのポケットにあった煙草を取って「煙草をやめないとシミットを買いませんよ」と言った。セヴィンディさんが煙草をやめると約束すると、首相はシミットを全て買い、市民に配った。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:33987 )