デミルタシュへ平和民主党党首に再選の道、開ける
2014年05月27日付 Milliyet 紙


平和民主党(BDP)の国会議員が移党し、6月に定期党大会が行われる国民の民主主義党(HDP)で党の新しい執行部が明らかになり始めた。説得されたBDPの共同党首のセラハッティン・デミルタシュ氏がHDPの共同党首になると言われており、さらにESP(非抑圧者社会主義党)の党首、フィゲン・ユクセクダー氏も共同党首になることが明らかにされた。ユクセクダー氏は、トルコで微笑む社会主義のスローガンとともに言及される、政治運動のシンボル的な存在の一人である。デミルタシュ氏も民主市民党(DTP)の党首在任中に好感のもてる協調性のある姿勢で注目された。この二人が新しい政治構造の枠組みにおいて前にでることは、クルド政治や社会主義政治の面からも注目を集めている。
一方イムラル訪問団のメンバーであるスッル・スュレイヤ・オンデル氏は、党のトルコ大国民議会(TBMM)の国会会派副代表になる。党執行部の変更は6月1日に行われると考えられている。そしてイムラルの訪問でアブドゥッラー・オジャラン氏にそのことが報告されるとみられている。
(クルド問題)解決プロセスにおいてHDPの代表団がイムラルで行う18回目の訪問がこの週末に行われると予想されている。HDPの国会会派副代表であるぺルビン・ブルダン氏、イドリス・バルケン氏とHDPのイスタンブル県選出議員のオンデル氏で構成されるイムラル代表団が6月1日に島を訪れるとされている。

■第二の代表団も訪問

先週HDPの代表団と大臣たちの間で行われた話し合いにおいて、現存の代表団だけではなく、HDPの共同党首のエルトゥールル・キュルクチュ氏やセバハト・トゥンジェル氏、さらにディヤルバクル県選出の無所属国会議員のレイラ・ザナ氏で構成される第二の代表団もイムラルを訪問したいという要望を出した。第二の代表団の訪問要求は法務省には前向きにとらえられ、この代表団も週末にイムラル島に行くことができるだろうと述べられた。これによるとブルダン氏、バルケン氏とオンデル氏で構成される代表団の行う訪問の一日前、または一日後に第二の代表団とオジャラン氏が面会を行う。

■閣僚との会談が話し合われる

イムラル訪問では、HDPの代表団が先週ベシル・アタライ副首相、内務大臣のエフカン・アラ氏、法務大臣のベキル・ボズダー氏と行った会談について取り上げられる。そして、大臣たちと行われた会談でオジャラン氏が前回の訪問で強調した地方行政における自治の条件と民主主義市民社会法について行われた評価について話し合われる。

■DTK党首にバイデミルが就任

イムラルへの訪問は、BDPとHDPの党大会の前に行われるため重要である。この文脈においてHDPの代表団は、オジャラン氏に党大会に向けた準備について報告し、HDPの新しい執行部について、決定されているメンバーを伝えるだろう。得られた情報によると、6月8日に行われるBDP党大会で、デミルタシュ共同党首がHDPに移党する。デミルタシュ氏の後任は国会議員からは選ばれないとされている。BDPの新たな共同党首は(クルド人の居住)地域に暮らす人々から選ばれる。一方元ディヤルバクル広域市市長である、オスマン・バイデミル氏は、地方議会というかたちで組織された、また民主的な自治の適用を主導する民主社会会議(DTK)の議長になると考えられている。BDPは党大会の後、民主地方党の名のもとに南東部における民主的な自治の適用について取り組んでいく。

■再びデミルタシュ

地方選挙を受けてHDPの共同党首にはならないことを表明していたデミルタシュ氏の状況がイムラルでも取り上げられた。密度の濃い話し合いと、同党支持層の希望を受け、デミルタシュ氏の説得が行われた。この文脈においてデミルタシュ氏は6月22日に行われるHDPの党大会で共同党首になると目されている。党の第二の共同党首としてESPの党首、フィゲン・ユクセクダー氏が選ばれるのではとささやかれている。

■オンデル氏が会派副代表に

HDP党大会の後、党執行部の大幅な変更が行われることが予想される中、この変更に関してイムラルにおいてオジャラン氏にも相談される。これにおいてHDPの会派副代表も変更される。ブルダン氏はHDP会派副代表を続投し、バルケン氏はTBMM対策委員長に就任する。バルケン氏の後任にはオンデ氏が就任するとみられている。

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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:34065 )