地震のうわさに町中、パニック―チョルル
2014年05月29日付 Milliyet 紙


テキルダーのマルカラ郡とチョルル郡にて、市のスピーカーから地震が発生するというアナウンスが放送されたという噂話が広まり、郡内が大混乱に陥った。

マルカラ郡とチョルル郡において、大地震が起きるという趣旨の注意喚起のアナウンスが市のスピーカーから流されたという話が短時間で郡中に広まった。フスルトゥ紙を介し広められた噂話によって市民はパニック状態に陥り、公共機関に電話でこの件に関する情報を求めた。

この噂話に関し会見を行ったマルカラのアリ・ハサン・ウスル副市長は、市によってこのようなアナウンスは放送されなかったと主張し、「『地震が発生するというようなアナウンスを市が行った』という噂が市民の間で広まった。これを耳にした市民がパニックに陥った。我が郡では、郡知事府にも市庁舎にも多くの問い合わせ電話があった。これは完全に市民の間で広がった噂でしかない。地震がいつ起きるのか誰も知り得ないのだ。どんな公式の機関もこの件に関しアナウンスを行うことはできない」と述べた。

■チョルルでは市民が公園に出た

テキルダーのチョルル郡にて今晩地震が発生するという旨の発表を市が行ったという噂話によって市民が道に溢れ出た。警察への通報用回線は直ちに閉め切られた。警察は市民に対しこれは噂であるという注意を出した。チョルルのウナル・バイサン市長は、市のスピーカーからこのような放送はされておらず、単なる噂話であると話した。バイサン市長は以下のように述べた:「このようなアナウンスは市からなされていない。これはただの噂である。地震がいつ発生するのか知るのは不可能だ。」

■チャナッカレで地震発生の噂によって市民で道が溢れかえった

チャナッカレで夜に地震が起こるという噂が立ち住民が道に溢れ出た。チャナッカレのギョクチェアダ郡はチャナッカレ沖で5月24日の土曜日に発生したマグニチュー ド6.5の地震の後、混乱した雰囲気が続いていた。そして今日になりソーシャルメディアで広がった夜分にチャナッカレで地震が発生するという噂によって多数の市民が道に繰り出したのだ。地震が起きるという考えに囚われたチャナッカレ市民は、公園や庭で待ち始めた。彼らは、近所の住人や友人から地震が発生すると聞きつけたために動揺し家から離れたと述べた。チャナッカレのアフメト・チュナル県知事は、地震をあらかじめ知ることは不可能であると話し、いかなる専門家や機関、あるいは人からもこのような発表は行われなかったことを述べつつ、皆に常識的に行動するよう呼びかけた。チャナッカレ地域における地震を3年近くに渡り見続け分析を行っているチャナッカレ3月18日大学(ÇOMÜ)の工学部地盤工学学科教員のドアン・ペリンチェキ教授は、今夜出演した地方テレビにて、当地域における地震発生の噂について返答した。そしてこのような発表はされておらず、サロス湾でこのような危険性は見られないということを明らかにし、この種の噂に左右されないよう求めた。

■市のホームページに「地震のアナウンスは嘘」という発表

チャナッカレ市のインターネットサイトにて「市民の皆さん、市によって地震発生の放送がなされたという根拠のない情報に惑わされないようにしてください」という声明が出された。

■エルジャン教授の見解

オヴギュン・アフメト・エルジャン教授は、報道機関に送ったコメントにて、自身の名前が使われてこのような噂が広がってしまったことを明らかにし、当該の話を否定した。近々サロス地域での大地震は予期されていないと述べたエルジャン教授は「今日、夜までの2時間以内にエディルネ、テキルダー、チャナッカレにて急な地震があるという話に関し私の名が使われ、誤った警告が広まってしまった。この噂を耳にした市民が道に溢れ出たと明らかになった。この件において、上述の県から多くの電話を受けている。わたしはこのような警告を出しておらず、またサロス地震の後、サロス地域の他に大地震の発生を予想していない」と述べた。

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( 翻訳者:足利阿紀 )
( 記事ID:34078 )