ハーメネイー最高指導者「抑圧諸国はイランの進歩に激怒している」(上)
2014年05月22日付 Jam-e Jam 紙
最高指導者事務所の広報サイト(http://www.leader.ir/)より
最高指導者事務所の広報サイト(http://www.leader.ir/)より

 誇り高きベイトルモガッダス作戦とホッラムシャフル解放を記念するホルダード月3日〔5月24日〕の記念日を直前に控えた昨日の朝、イマーム・ホセイン大学で学んだ士官候補生の卒業式が、全軍総司令官のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下が見守る中で開かれた。

 最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、イスラーム革命最高指導者は〔卒業式が行われる〕広場に入ると、まず無名の殉教者たちの墓前を訪れ、コーランの序章を朗唱して死者の霊を弔った。そして「聖なる防衛」で亡くなった殉教者たちが〔来世で〕高貴な地位に付くよう、〔神に〕祈願した。

 ハーメネイー全軍総司令官はその後、広場に集まった部隊を閲兵、さらに出席していた誇り高き傷痍軍人たちの労をねぎらった。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこの式典で行った演説で、信仰心が篤く、責任感の強い、革命的にして知的好奇心旺盛、さらには高い専門的知識を備えた若者たちがイマーム・ホセイン士官養成大学で育ったことは、イスラーム革命の成し遂げた成果の顕著な一例だとした。

 同師はさらに、イラン国民が覇権体制、ならびに世界を支配者と被支配者に区分しようとする企てに対して抵抗してきたことに触れ、次のように強調した。

今日、抑圧戦線はアメリカや西洋諸国に頼ることなく、内なる能力に依拠して手に入れたイラン国民とイスラーム体制の進歩に激怒している。われわれは彼らへの返答として、次の殉教者ベヘシュティー〔※〕の有名な言葉を繰り返そう、「憤死するがよい」。

※訳注:ベヘシュティーはホメイニーの右腕として活躍した革命指導者の一人。81年6月下旬に起きたイスラーム共和党本部爆破テロ事件で死亡。

 イスラーム革命最高指導者はイスラーム共和国で起きている「相次ぐ芽吹き」こそ、重要かつ根本的なことだとし、過去に〔頭脳の〕流出について一部から懸念が出ていたことに触れ、「当時から言われていたように、今やイスラーム革命の成長は流出を凌駕するようになっている。全国にいる革命的な若年世代こそ、進歩を伴った明るい未来を告げる者に他ならない」と付け加えた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はイスラーム革命の理想に燃える若年世代に対して、「この新しい世代は、《新たなイスラーム文明》の構築という、遠い未来の地平に向けて自らの意識を集中させなければならない。近い将来のこと、目の前のことにのみ目を向けていてはいけない」と注意を促した。

 同師はまた、イスラームこそここ数世紀のさまざまな出来事で傷ついてきた人類を救い、人間の真の尊厳を実現させる唯一の道に他ならないと強調した上で、「信仰心が篤く責任感の強い若者たちは、この国の未来を作る者たちであり、《新たなイスラーム文明》創造の核となる存在である」と指摘した。

 イスラーム革命最高指導者はまた、イスラーム体制を悩ます〔外からの〕諸問題に言及し、「問題が存在することは、聡明で高い意識をもった、勇敢な人間を心配にさせるものでは決してない。むしろ、彼らの視線は今ある可能性、そして恐らくは休眠状態にある内なる可能性に向けられるだろう」と語った。

つづく


Tweet
シェア


つづきはこちら
関連記事(ハーメネイー最高指導者「外交政策におけるイニシアティブと交渉を支持する」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:34141 )