キプロス和平交渉開始、ただちに暗礁へ
2014年06月04日付 Radikal 紙

ジョー・バイデン米国合衆国副大統領が先月レフコシャへの歴史的訪問で明らかにしたキプロスの交渉で、トルコとギリシャの代表が15日に一度会談することが決められた。先日初の会談で南キプロスのニコス・アナスタシアディス大統領は、キプロスにいるトルコ人を受け入れないという要求と共にテーブルに着いた。
北キプロス・トルコ共和国のデルヴィシュ・エルオール大統領は昨日、南キプロスのニコス・アナスタシアディス大統領がレフコシャの国連監視下の緩衝地帯で行われた会談で提示した要求を説明した。エルオール大統領は南キプロスの指導者とキプロス問題のもっとも重要な題目のひとつ、統一キプロスがどのようなシステムで運営されるかを決定する、政治と権力の分担の問題について協議したと述べ、「キプロスにいるトルコ人も新しく設立される国家において交代制で大統領を務めると合意に至った。新しい南キプロスの指導者は今は受け入れていないが、これは我々にとっては絶対不可欠だ。トルコ人とギリシャ人が別々ではなく一つの名簿の中での選挙を実施することを求める。これも人口が多いギリシャ人が、トルコ人リーダーの選出を意味する。」と述べた。

■「我々は要求を受け入れられない」

ギリシャ側の要求を受け入れることは不可能だと述べたエルオール大統領は先の会談でロードマップが明らかになったと述べた。ギリシャ側の提示した最初の要求は以下のものである。

・交代制の大統領は認めない。大統領は一貫してギリシャ人、副大統領は一貫してトルコ人とする。トルコ人副大統領の拒否権は認めない。
・選挙はトルコ人とギリシャ人別々ではなく、統一のリストで行われる。トルコ人副大統領もギリシャ人の投票によって選ばれる。(在キプロスギリシャ人の人口は在キプロストルコ人の4倍)
・EUが交渉に正式に参加する。
・領土問題を早急に話し合う。(ギュゼイユルトとマラシュに加えカルパズも要求する。)
・トルコの保証と島に残っているトルコ系の人々が直ちに面会すること

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( 翻訳者:菱川大喜 )
( 記事ID:34176 )