エルズルムにも「非常事態宣言」
2014年06月03日付 Radikal 紙

以前イスタンブル、アンカラ、イズミルそしてアダナのような大都市で出され、「非常事態宣言」であるとの批判を受けていた警察へ大きな権限を与える決定と同種のものが、エルズルムにおいても出されたということが明らかになった。この決定をラディカル紙は入手した。

エルズルム第三簡易刑事裁判所によって、エルズルム全域と、エルズルム-エルズィンジャンを結ぶ道路において、警察にあらゆる種類の捜査権と拘束権限を与える決定がなされていたことが明らかになった。決定では、複数の理由が明らかにされた。すなわち「麻薬、PKK、密輸...」である。司法関係者たちは、この決定は「法治国家において、普通(通常状態)と考えられうるものではない」と述べている。

同様の決定は、以前にもアンカラ、アダナ、イスタンブル、そしてイズミルに対しても出されており、上級裁判所に対しなされた異議申し立てにより、警察に認められた特別権限は停止されていた。

エルズルム警察密輸・組織犯罪対策局の要請で、エルズルム全域で警察に「時間、場所を問わずそして容疑者不明のままで、エルズルム第三簡易刑事裁判所によって、あらゆる種類の捜査権と拘束権限」が与えられていたことが明らかとなった。警察は、裁判所の決定を理由として、人物と場所の捜査、車両検問、そして拘束が実行できる。地方選挙の2日前に実施が合意されたこの決定の理由として、過去に行われた捜査で押収された麻薬が挙げられていることが注目される。検察関係者は、過去のこれらの捜査で押収された発見物に、関連性はないとしても、今回の決定において言及しているということは、「捜査と押収の権限を常態化させようとする試みである」とコメントした。

同様の決定は、アンカラ、アダナ、イスタンブル、そしてイズミルにおいても出されており、異議申し立てを受け、上級裁判所は警察に与えられたあらゆる種類の捜査権限に関する決定を取り消していた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小瀬康太郎 )
( 記事ID:34226 )