イラク:「ダーイシュ」、イラクで勢力を拡大
2014年06月08日付 al-Hayat 紙


■「ダーイシュ」、モスルの市場からアンバールの大学までに恐怖を広げる

【バグダード:本紙】

「イラク・シャーム・イスラーム国」(ダーイシュ)の戦闘員はイラク軍を忙殺しており、3つの戦線に兵力を分散させている。ダーイシュの戦闘員らはアンバール、モースル、ディヤーラーで戦闘を行っているほか、バグダード、キルクークなどの諸県や南部地域において自動車爆弾による攻撃を行っている。

ダーイシュの武装集団は昨日(7日)、アンバール大学の学生と生徒数千名を人質に取り、女性を男性から離れさせた。覆面をした戦闘員の一人が女性らに言ったところによれば、彼らは大学が教育を続けることは「サファヴィー軍」を支援することに等しいとみなしているという。一方、警察とダーイシュの武装集団によるモスルでの激しい衝突により、双方から59名の死者が出た。

「ロイター通信」が昨晩伝えたところによれば、複数の治安・医療情報筋は、5台の自動車爆弾が首都(バグダード)で爆発し、35名に上る人々が死亡、数十名が負傷したと述べた。

内務省報道官のサアド・マアン准将は、「人質となったアンバール大学の学生全員を解放」したと強調した。フランス通信社(AFP)は、精鋭部隊の兵士らが学生らを拘束していた狙撃手4名を殺害し、厳重な保護態勢を敷きつつ大型車両を導き入れ、彼らを安全な場所に移送したと報じた。女子学生らは泣いており、極めて不安定な精神状態にあったという。ある女子学生は、「武装集団は私たちにひとつのホールに集まるように求めました。集まると、覆面をした男が出てきて、お前たちはサファヴィー軍と背教者どもの成功を正当化するために学びに来ている、われわれが決して忘れることのない勉強をお前たちに教えてやろう、と言ったのです」と語った。

(後略)

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:34227 )