ディヤルバクル軍施設で、トルコ国旗引きおろし事件
2014年06月10日付 Radikal 紙


参謀本部は、国旗の引きおろしに反感を示した。発表では、「我慢の限界を強いるこの類の行動に対し、冷静に取り組んでいる」と語られた。

リジェにおけるデモで命を落とした2人の市民の葬儀後に起こった事件で、トルコ国旗が引き下ろされたことに関し、参謀本部は発表を行った。トルコ国旗が引き起こされたことを嫌悪とともに非難した参謀本部の発表では「我慢の限界を強いるこの類の行動へ、冷静に取り組んでいる」と語られた。

参謀本部は、第二空軍司令本部で一人のデモ参加者によってトルコ国旗が引き下ろされたことを非難し、発表で以下のように語った。「2014年6月7日にディヤルバクル県リジェ郡で亡くなった人の、同月8日にディヤルバクル県で行われた埋葬のために集まった一部のグループが、バーラル区中心部で違法な集会とデモ行進をおこなった。一部のデモ集団は当の墓の近くにある第2空軍司令本部に属する北通用門の詰所に投石を行った。 一部子供も含んだデモ参加者たちの中の顔を隠したある人物は、通用門から中に入り込み、2つのフェンスのワイヤーの間の車両通行管理地区に入り、国旗の柱に登った。その場所へ派遣されたチームによってその人物への警告のため、空に2度の威嚇射撃がなされ、口頭による警告があったにもかかわらず、当該人物は国旗をポールから引き外した。当行動は子供たちと女性たちを使って挑発目的で実施し、市民の死に理由としたこのような集団的行動の情勢作りを望んでいたものと判断され、我慢の限界を強いるこの類の行動に対し、当方は冷静に取り組んでいる。非常に尊いトルコ国民のシンボルであり、あらゆる人びとの犠牲の血で飾られた独立の証であるトルコ国旗を、いかなる価値もわきまえない人物が犯したことを嫌悪とともに非難する。この襲撃を行った人物を見つけ出し、必要な罰を与えることに勤しみ続け、いかなる人物やグループも誉れ高きトルコ国旗をそれがはためく柱から引き下ろすことはできないということを皆様に謹んで伝える。」

■ギュル大統領「醜い襲撃」

アブドゥッラー・ギュル共和国大統領は、トルコ国旗が引き下ろされた事件を厳しく非難すると話し、以下のように語った。「問題解決の過程の中で、皆が責任ある行動をするように、挑発的な言動を避けるように呼びかける。」

■クルチダルオール党首「受け入れられない」

国旗が引き下ろされたことへの反発が、ケマル・クルチダルオール共和人民党(CHP)党首からもあった。「トルコ国旗を引き下ろした行動を我々は決して受け入れない。あの旗は我々皆の共通の分母である。」ジェミル・チチェキ議長も事件を非難した。

■トゥンジェル党首「正しいとは思わない」

サバハト・トゥンジェル人民の民主主義党(HDP)共同党首はというと、「HDPも平和民主党(BDP)もこの類のことに賛成しない。この出来事を通じたリンチ的行動が行われることも正しいとは思わない」と語った。

■皆、責任をとる

タイイプ・エルドアン首相は、国旗引き下し事件で責任者に責任を問うと話した。質問に答えたエルドアン首相は、以下のように語った。「発言可能な最も厳しい言葉は、いずれにせよ私が発するだろう。犯人が子供であるかは関係ない、責任はいずれにせよその人物をそこに行かせた者たちもとることになる。あの場で勤務していたのは兵士であり、司令官である。皆、この責任をとる。[クルド]解決の過程に対する挑発に対し、国民として毅然とすることが必要である。トカトの市民が示したやり方を、同様に皆がおこなうよう望んでいる。検問するのは盗賊の仕業であり、その者も責任をとることになる。」エルドアン首相が言い間違って、「解決無き過程」と言ったことも注目された。

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( 翻訳者:鈴木歩実 )
( 記事ID:34241 )