ボドルム博物館、歴史的大砲を塗り替え?
2014年06月09日付 Radikal紙


世界有数の博物館の一つボドルム城塞水中考古学博物館入口にある城壁と600年前のオスマン帝国の大砲が、アブドゥッラー・ギュル大統領が第四回トルコ人評議会サミットのために郡に入る前に博物館の館長の指示によって塗り替えられたことが明らかになった。

文化観光省が調査を始めた事件で、博物館館長のエメル・オズカンが証言を求められたことが伝えられた。うわさは事実を反映しないと話すオズカン館長は「ボドルム水中考古学博物館には600年前の大砲は存在しません。博物館の大砲は19世紀のもので、過去何年かにもあったように腐食を防ぐために塗り替えられました。建物のオリジナルの石壁とプラスターには手をつけませんでした」と言って自己弁護した。

ボドルムで去る6月4、5日に開催された第四回トルコ人評議会サミットに参加するアブドゥッラー・ギュル大統領が郡に入る前に、ボドルム水中考古学博物館で歴史的建造物が破壊されたといわれている。サミットの一環で博物館があるボドゥルム城の北堀で開催された、ギュル大統領も来賓の政府閣僚たちとともに参加する予定であったが雨のため参加することができなかった「トルコ人の絆」という名のコンサートのために博物館でいくつかの調整が行われた。この一環でボドルム水中考古学博物館の館長エメル・オズカンの指示によって、3週間前に歴史的な城の入り口にある城壁をプラスチック性塗料で、600年前のオス マン帝国の大砲を油性塗料によって塗装したと判明したことは、歴史家たちとボドルム市民の反発を引き起こした。インターネットサイトでは歴史的な要素に損傷を与えたとされた博物館の館長オズカンを解雇するための署名運動が始められた。2日間でキャンペーンへ千人が協力した。文化観光省も問題に関する調査を始めた。

ウスパルタ博物館館長ムスタファ・アカスランと歴史家ニハル・デミルは、4日調査をおこなった博物館の館長オズカンとここで職務にあたっている3人の考古学者の証言を取った。二人の監査官は報告書を用意するために博物館を離れたことが分かった。

■「歴史にメーキャップが施された」

ボドルム水中考古学博物館で過去39年間館長を務めたトルコの最初の考古学者の一人オウズ・アルポゼンは、行った行為はあらゆる点で醜く無意味と述べた。「ボドルム城を大統領時代にケナン・エヴレンが5回、スレイマン・デミレルも一度訪れました。この訪問のどれ一つとして城とその周囲から市民が閉め出されたり出入りが禁止されることはありませんでした。大統領が来るといって城に二日間にわたって訪問者を受け付けませんでしたし、城の近くに市民を近づかせませんでした。これでも足りず、ギュル大統領が訪問するといって、過去の歴史に反して大砲と城壁をプラスチック質と油性の塗料で塗装し、歴史にメーキャップが施されました」と述べた。

■城の美術史家が警告した

博物館で大臣から任命された監査官が行った調査では、美術史家ヤセミン・オズデミルは、博物館館長オズカンと何度か口頭で応答し、その後にも2014年5月26日に正式の文書を送り、アブドゥッラー・ ギュル大統領の城への訪問前に手入れと清掃作業時に問題の大砲の損傷を防ぐために付着した錆をとり塗装が必要と警告していたことが明らかにされた。オズデミルさんは口頭による注意にも関わらず歴史的な城の城壁と大砲が塗装されたことを知り、翌日書簡で送った返答で「科学的なデータによれば、この種の美術品に油性の塗料もしくは化学製品を用いることは有害であり、それゆえに誤った適用です。美術品に対する施策が博物館の職務にある専門家の判断なく行われるのは正しいことではありません。問題の美術品に対して行われたことは、歴史的大砲に関して責任ある私や修復の専門家にも知らせずに行われました」と述べた。

■主張に返答

エーゲ大学の美術史学科を卒業し20年間ブルサ・トルコ・イスラム美術博物館で担当者として職務にあたった後、今年ボドルム水中考古学博物館の館長に任命されたオズカンは、件の主張に対して文書で回答した。オズカン館長は「ボドルム水中博物館ボドルム城の整備はなぜ、どのように行われたのか?」という題した文章で、以下のような表現を用いた。

「省庁によって城全体の調査と改修プロジェクトが去年持ち上がり、入札が認められました。調査はもうすぐ終わります。続きとして改修プロジェクトが準備され、包括的な修繕へと移ります。しかしながら城は同時に年間少なくとも20万人が訪れる博物館であるので、毎年一定の手入れと修繕、照明の問題、展示物における欠損とその手入れ、清掃、周囲の景観に配慮することが必要なのです。過日にボドルムで行われた大統領たちのサミットの直前にたまたま重なったこの仕事はサミットがボドルムで行われるということがはっきりしたことによって急ピッチで進められました。一部メディアは間違った情報を伝え世論を誤導したようです。博物館の幹部への弾劾は不当なものです。インターネット上で意図的な弾劾キャンペーンが始められました。600年前の大砲が油性の塗料で、城の壁がプラスチック染料で塗装されたというのは事実ではありません。問題の大砲は19世紀の大砲であって屋外展示されている美術品です。野外の条件がもたらす腐食を防ぐために、塗料が損傷している7つの大砲が以前同様、油性塗料によって塗装されました。ボドルム水中考古学博物館には600年前の大砲は存在しません。建物のオリジナルの石壁とプラスターは決して手を加えませんでした。」

■15年間塗装されている

反発の時期にとても意味があると述べるオズカン館長は以下のように続けた。「博物館への入り口の階段に手すりと欄干があります。訪問者が頻繁にやってくるために現状の漆喰がすり減ると、過去には漆喰の修繕とその上に塗装をしました。オリジナルではないこの表面は、塩化と湿度によって損傷を受けることで膨張とバクテリア発生の原因となります。健康上、衛生的でない状況に人がいることは、博物館が訪問者を閉め出すことの理由となりえる要素です。したがって、城の特定の場所にここ15年間のルーティンになったこの塗装作業は、こく短時間、最低限度に止めています。また、この塗装と漆喰は、近く行われる包括的な修復作業で取り除かれてオリジナルの状態に戻され、そして物理的状態が改善することを念頭に作業が行われました。毎年ルーティンとして行われるこの作業がまるで初めて行われているかのように、大統領たちのサミットの直前にメディア組織と世論に誤った形で広まったことは、かなり意味深です。 誤った情報をもたらして世論を誤導し、インターネット上で不当な弾劾キャンペーンを始めた人々を明らかにするために法的そして行政上の調査が始められました。」

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(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:34243)