首相盗聴事件で、容疑者15名
2014年06月17日付 Hurriyet 紙

エルドアン首相の公用車及び執務室で発見された盗聴器に関する捜査を継続するドゥラン・チェティン検事は、一斉捜査の指示を出した。ゼキ・B首相府元護衛長官は家宅捜査後に逮捕された。

指示を受けギョルバシュ、ディヤルバクル、エルズルム、カラビュク、アンカラ及びイスタンブルにいた容疑者らの捜査・逮捕決定が下された。当該地域の裁判所から各容疑者らに関し決定が下された。

■ 首相の元護衛長官も容疑者

在アンカラ・テロ対策局により「スパイ活動」の容疑で開始された同捜査作戦において首相の元護衛長官であるゼキ・B及び首相府の元護衛局長兼第一級警察局長であるメフメト・Yを含む警官12名が容疑者として捜査ファイルに挙がっている。盗聴器を設置した事が疑われている容疑者らのうち第四級警察局長であり退官したセルハト・Dが国外にいる事が明らかになった。

この一斉捜査の一環でアンカラで6名、イスタンブルで1名、ディヤルバクルで1名、ヨズガトで2名、カラビュクで1名の計11名が逮捕された。

■ エルドアン首相から捜査に関するコメント

エルドアン首相は、盗聴器捜査に関し「管轄機関が当件に関し作業を継続している。当件に関するコメントはしないでおこう、後々話すことにしよう」と述べた。

■ まず警察署で尋問

開始された一斉捜査の一環で容疑者らの家宅捜査が継続している。

捜査決定により容疑者らのパソコンから映像が入手され、またパソコン内に音声ファイルがあるか否かが調査された事が分かった。

容疑者らは警察署での尋問の後、捜査を継続しているドゥラク・チェティン検事に供述する予定である事が明らかになった。

■ 国家諜報機構(MİT)が盗聴器を送った

国家諜報機構(MİT)が所有している盗聴器がつい最近、ドゥラク・チェティン検事の要請を受け裁判所に送付されている。問題の盗聴器が裁判所へ引き渡されると同時に、捜査ファイルが完了したという結論に達した検察局は捜査に着手した。

■ エルズルム警察局長が語った

エルズルムでも警察の某上級幹部を対象に捜査作戦が実施された。指示を受けエルズルム県警察局で職務にある上級幹部を対象にスパイ活動の容疑で捜査が行われた。エルズルムのキャーミル・カラボルク警察局長は以下の様に語った:
「アンカラでの捜査に関連して我々に指示通知書が送付された。我々の中の一名に関する書類を送付するよう要請を受けた。我々は所要の捜査を実施し、当該書類をアンカラへ送付した。当人は警察幹部であり、階級職にある。当人は現在、臨時職務でエルズルム市外にいる。勤務先に当人の状況を伝えた、その場で逮捕されるでしょう。」

■ ヨズガトで2名逮捕

在アンカラ・テロ対策局により今朝6時にアンカラ、ディヤルバクル、イスタンブル、カラビュク、ヨズガトで同時一斉捜査が実施された。盗聴が行われた時期警察諜報局で勤務し、現在、エルズルム県警察局で勤めているセダト・Z第四級警察局長は、出身地であるヨズガトのボアズルヤン郡にて、一方、アンカラ県警察局爆弾処理・調査局で勤務しているセイト・S巡査は、出身地ヨズガトのソルグン郡で逮捕されアンカラへ移送された。

■ 以下逮捕者の名前:

「スパイ活動」の容疑で実施されている捜査における逮捕者は以下の通り:

-メフメト・Y第一級警察局長。元首相府護衛局長であり、現在、警察監査機関に勤務している。

-ゼキ・B第一級警察局長。エルドアン首相の元護衛長官である彼は、現在、警察監査機関に勤務している。

-アリ・Ö第三級警察局長。諜報局に勤務していた彼は現在、A.ガッファル・オッカン警察職業高等専門学校(PMYO)で働いている。

‐セルハト・D第四級警察局長。元首相府護衛局員である彼は警察を退官した。国外にいる彼をこの理由で逮捕する事が出来なかった。

-セダト・Z第四級警察局長。諜報局に勤めていた彼は現在、エルズルム県警察局で働いている。


-警察本部長職を解任されたアフメト・T。首相府護衛局で勤務していた彼は解任された。

-エネス・Ç警視。諜報局で勤務していた彼は、アンカラのギョルバシュ郡で職務を継続している。

-イブラヒム・S警部は、アンカラ県警察局公安支局にて勤務している。

-フルシト.G巡査は、首相府護衛・治安・技術支局で勤務している。

-ハルン・Y巡査は、組織犯罪(KOM)局で勤務する傍ら、ハッキャーリ県警察局へ異動になった。

-セイト・S巡査は、アンカラ県警察局爆弾処理・調査支局で勤務している。

-イルケル・U巡査は、諜報局からディヤルバクル県警察局へ赴任になった。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:34351 )