エルドアン首相、62万人の在フランス・トルコ系市民に演説
2014年06月21日付 Milliyet 紙

レジェップ・タイイプ・エルドアン首相は在仏トルコ人に向けて演説を行った。そこで「フランス国籍を持っていないトルコ国民に私は語りかける。必ずフランス国民にもなるように。フランスでの政治的権利をあなたがたも行使するべきなのだ。」と述べた。

以下演説内容:
「EU(ヨーロッパ連合)にはトルコが必要であり、それは今日、より重要度を増している。EUの強力な経済力のためにはトルコが必要である。EUは、トルコの若くダイナミックな人口構成ゆえに、トルコを必要としている。EUが人種主義、差別主義、反ユダヤ主義、イスラム嫌いへ立ち向かうためにもトルコが必要なのだ。更に最も重要なこととしてEUがイスラム世界と、すべてのムスリムと、東、中東、北アフリカ、バルカン諸国とよりよい関係を築くためにもトルコが必要なのだ。トルコはこれからも入口で待たされるような国ではないのだ。」

「我々はフランスでも、他のヨーロッパ諸国でもこの種の問題(いわゆるアルメニア人ジェノサイドをはじめとする1915年の諸事件)を、国内政治の道具として使うことは危険であると常に強調してきた。国内政治においてこれを乱用し票を獲得しようとして、人種主義、差別主義、特にイスラム嫌いへ道が開かれてしまうことは、欧州にとって、欧州の諸価値にとって危険分子となり得ることを何度も述べてきた。」

「フランスには約62万人のトルコ人がいる。彼らすべてが二重国籍を持てるはずなのにどうしてその権利を主張し、フランス人にならないのか。フランス国籍非取得者であるトルコ国民に言う、フランス国民になるように。フランスにおける政治的権利をあなた方も行使するべきなのだ。」

「12月17日、25日(2013年12月17-25日に行われた収賄捜査)に国民によって選ばれた与党に司法を用いてクーデターを行おうとした人々に対し、その罪が追求されるだろう。更に34年間待ってからではない、すぐに追求されるだろう。」

「2010年9月12日に憲法改正を行い、1980年9月12日クーデターの首謀者らの裁判を開くことが可能となった。そして裁判は終わり、34年経ってしまったが、クーデター主謀者を裁いた。当時死刑判決を下すことができない年齢の若者に対し、彼らの歳を詐称して死刑に追い込んでいた。更に何千人もの国民に対し彼らの人生を耐えられないものにし、国を捨てざるをえない状況へと追い込んだ。何年にも渡って圧政を行い、民主主義や経済に損害を与えた。何年もの間、自分たちの身を憲法で守っていた。しかし、その時代はもう過去のもの。クーデターを行っても何の利益も残らないということが示されたわけである。」

「トルコにおけるテロ問題を解決し、死者をなくし、人々の涙を止めるためにこのプロセスを実行したのだ。30年もの間続いているテロに終止符を打った。政治の地固めをしたが、もちろんなかにはこれに対し不快に思った人々もいる。テロ・ロビイスト、武器ロビイスト、血(武装闘争)ロビイスト、特に 経済利益ロビイストはかなり不快であったはずだ。オスロ合意を受けて妨害工作を企てていたが、私たちはそれを阻止した。国家諜報機構(MİT)が我々の次官を逮捕し、プロセスを崩そうとしたが、それにも阻止した。パリの暗殺者による破壊行為に及ぼうとしたが、それも乗り越えた。ゲズィ事件、12月17日―25日事件も乗り越えた。今日、彼らはリジェでの事件において我々の国旗に対して行われた卑怯な攻撃により新たな妨害工作の企てをはじめた。この罪深い妨害行為計画のうちいくつかの背後にはギュレン教団がいる。今日も我々の国旗に対する攻撃から、解決にたいする妨害工作をする人々の中にもまたギュレン教団がいるのだ。更にその下には共和人民党(CHP)、民族主義者行動党(MHP)がいるが、それらも乗り越えてみせる。」

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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:34400 )