マカーレム師「聖地防衛は神のためのジハードとして果たすべきイスラームの義務」
2014年06月24日付 Mardomsalari 紙


 シーア派のマルジャエ・タグリード(宗教最高権威)の一人であるマカーレム=シーラーズィー師はメッセージを発出し、「イラクの一体性、特に聖地〔※〕を防衛することは、イスラームならびに預言者一門を敬愛するあらゆる者にとって、神のためのジハードとして果たすべきイスラームの義務である」と強調した。

※訳注:イラクにあるナジャフ、カルバラー、サーマッラー、カーゼマインの4ヵ所の聖地を指す。これら4ヵ所にはシーア派の歴代のイマームの墓廟がある。ワッハーブ派やその影響を受けているスンナ派の過激派は、こうした聖地の存在を偶像崇拝として異端視している。

 メフル通信によると、アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーのメッセージには、次のようにある。

周知の通り、タクフィール主義のテロリストたち、およびアラブ諸国やアメリカ、イスラエルといった国から彼らを支援している者たちは、シリアで不名誉な敗北を喫した後、イラクでその埋め合わせをすることを決意した。様々な民族やシーア派/スンナ派といった宗派〔の存在〕が、彼ら〔=イラク〕の軍事システムを混乱に陥れ、〔その間に〕自分たちは速やかに進軍することができるとの考えからである。

しかし、〔‥‥〕彼らはヘマをした。イラク国民はシーア派もスンナ派も、そしてクルド人も、自身らの命、財産、名誉、そして国が、何に対しても誰に対しても憐れむことをしない残忍なタクフィール主義のテロリストたちの脅威の下に置かれているということに気がつき、立ち上がって勇敢なるイラク軍への支援に急行した。そしてナジャフのイスラーム神学校の尊敬すべきマルジャたちの呼び掛けに従い、約200万人もの人が、この神のためのジハードに〔志願するための〕署名を行ったのである。

〔軍事〕訓練を受けたことがなかった者たちも、すみやかに訓練を受けている。神の思し召しがあれば、きっとイラクの諸民族、諸宗派はすべて一致団結することだろう。

タクフィール主義のテロリストたちやその支持者らが肝に銘ずるべきは、必要があれば何百万という人が他の国々から、まさにアルバイーン〔※イマーム・ホセイン殉教記念日(ムハッラム月10日)から40日後の喪明けの儀式〕の時に遠方からイラクのイマームたちの聖廟に向けて歩いてやって来るのと同じように、イラク人民軍に合流し、同国の勇敢なる軍を援助するだろう、ということである。

私は、イラクの一体性、特に聖地を防衛することは、イスラームならびに預言者一門を敬愛するあらゆる者にとって、神のためのジハードとして果たすべきイスラームの義務であるということを明言する。




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8410045 )
( 記事ID:34470 )