イスタンブル市、看板撤去の怪?
2014年07月01日付 Zaman 紙


法律により看板から広告及び宣伝税を徴収する自治体は、ここから大きな収入を得ている。イスタンブル広域市が2005年に準備し、看板の使用を制限する規制の適用は、この収入を減らすことになる。イスタンブル広域市も実際9年間規制を行っていない。しかしこの法的是正はFEMの看板が取り外される際、その禁止の根拠とされた。

イスタンブル広域市が、先週FEMデルスハーネ(予備校)メジディイェキョイ支部にある看板をなんの警告や通知もなしに取り外したことは、この問題の法的及び経済的側面を再び議論することになった。税法により看板から広告及び宣伝税を徴税する自治体はこれが大きな収入源となっている。イスタンブル広域市は看板を撤去すため2005年に規制を準備した。規制で商業及び居住目的で使われている建物の上階では看板はおけないことになった。看板を禁じた条項では「開発計画で商業機能のある、あるいは居住目的を失い商業目的に変更した建物の上階には、広告看板の設置はおこなえない」という条文が占めた。しかしこの是正にもかかわらず2005年から今までひとつの看板も減らなかった。数万の看板から数百万リラの賃料が得られた。FEMデルスハーネ(予備校)も市から承認を受け、2012年2月22日に設置した看板に関し2014?年12月31日時点ですべての税を払った。にもかかわらずある夜半、行政警察よって看板が取り外されたことを受け、検察に不法が通知された。デルスハーネ関係者は、同じ地域にあった100個を越える看板からFEMの看板のみが撤去されていたと強調し、「不公平」、「嫌悪」、「職権乱用」、「財産侵害」が働かれたと注意を引いた。

入手した情報によると、2011年に完成したFEMデルスハーネ、メジディイェキョイ支部は最初の仕事として法的許可を得るためにイスタンブル広域市に許可を申し出た。これに、市は自白のような答えをした。どのような看板も許可しないとした市は、看板が容易に使用できると述べた。市は、3年で1万リラ以上の広告収入を得た。イスタンブルのすべての建物のすべての階の看板から広告収入を得ている市は、法律と規制に反している看板をなくすためには何もしなかった。

すべての看板がそのままであるのに、唯一FEMデルスハーネの看板のみが外されたことは「法の下の平等」の原則を含む憲法第10条の違反である。2005年の規制を根拠とした市は、他の看板も外すかFEMデルスハーネの看板を戻す必要がある。看板から毎年100億リラの収入を得ている市が、件の看板を下ろすとは予想されない。今回の法の差別的適用は、行政手続法にも反している。法律によれば、今回の市業務では、権限、形態、理由、目的は法律に反してい ない。看板を通知なしで特別に外した件では、上記の点で法律に違反している。

■適用にかんして業者に通知なし

イスタンブル広域市がFEMデルスハーネの看板を下ろしたメジディイェキョイには、広場に117個の看板があった。議論の後、行政警察はFEMが入っている建物の7個の看板をさらに外した。これらの中の一つにFEMの姉妹団体のANAFENデルスハーネの看板があったことが注目された。また同じ通りにある他の看板には干渉しなかった。「すべての看板を除く」と言って真夜中の作業を開始した行政警察が、なんら作業をしていない建物の中には公正発展党(AKP)シシュリ区支部も含まれている。通りにある各店・事務所は件の法律について通知を受けていない。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:菱川大喜 )
( 記事ID:34539 )