《不浄》の生き物―犬の殺処分をめぐるカネと行政の混沌(2)
2014年06月24日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメジャムSARA】次のことを知れば、納得できるだろう。どんなに少なく見積もっても、野犬を殺してその死体を引き渡すだけで、処理業者(これを「犬殺し人」と呼ぶべきだろう)のポケットには一匹当たり5万トマーン[約2000円]を超える額の金が入ってくる。

その後、死体の処分やその他細かい作業に、別途、莫大な額の費用が国庫から支払われるのである。これらの過程すべてに拠出される金は、かなりの額であり、この都市の有害動物処分の予算について聞いたところ、それは内務省が管轄しているのだが、実に金額にして8億トマーン[約3000万円]近くなるという。

注目すべきは、この予算が上記の額よりも極めて少ない場合を想定してみても、さらに総額数十億トマーン[約数億万円]が国レベルでこのことに対して拠出されるということだ。これは、単に驚嘆すべきというだけでなく、これに関連して非常に混沌とした事態が生じているということをも物語っている。

特に私が見る限りでは、このことに関していかなる統計も出されおらず、違法な銃撃による動物殺しに異を唱える者は誰一人としていない。しかし何よりも注目すべきことは、都市における野犬の類が一向に途絶える気配がないということだ!

[…]

ズィーラー・プールイラーニー氏は、数ある動物保護施設の一か所で管理人を務めている。プールイラーニー氏はこの問題に関して、次のように述べた。

私は何年もの間、市の担当者らにこう訴え続けている。最終的な手段として動物たちを殺すのではなく、一連の野犬の殺処分を停止し、彼らを動物保護施設に任せてほしいと。そうすれば、私たちは彼らにワクチン接種や寄生虫駆除を行うこともできるし、最終的には不妊手術を施すこともできる。しかし誰一人として、私の話に耳を傾けてはくれないのだ。

[…]

パルディース動物保護施設の同管理人は、さらに続けて、これに関連したある体験 に触れ、こう述べた。

一週間、野犬保護の作業が我々に託されたことがあった。目撃情報が137番通報された犬すべてを我々は保護し 、動物保護施設に運んだ。しかしその後、市の責任者らは我々に申し訳ないが、と言って対応を覆したのだ。

動物の権利を主張するこの活動家はこう付け加えた。

これらの事態はすべて、犬殺しは違法であり、法に基づくならば、これらの動物を保護するための施設を作らねばならないと定められているなかで起きている。そこで不妊治療を施すなり、安楽死などの処置を行うなりするならば、それぞれ5万トマーン[約2000円]余りを支払うことになる。
しかし、分からないのは、なぜ我々が不妊手術を請け負い、彼ら市の担当者らの手助けをしようと申し出ているのに、彼らが受け入れてくれないのかということだ。


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( 翻訳者:8410045 )
( 記事ID:34551 )