トルコ人運転手ら、23日ぶり解放―イラク
2014年07月04日付 Milliyet 紙


ISISの兵士によって6月10日に誘拐された32人の長距離輸送用大型トレーラー(TIR)の運転手が解放された。緩衝地帯まで3㎞歩いた運転手たちは、その後アルビルに移った。飛行機で昨日の夕方頃国へ戻った運転手たちは家族と共に再会を喜んだ。

モースルを制圧したISISの兵士によって6月10日に誘拐された32人のトルコ人TIR運転手らは、昨日解放された。32人のトルコ人運転手を乗せた飛行機は20時49分シャンルウルファに着陸した。GAP空港で運転手らを、シャンルウルファのイッゼッティン・キュチュク県知事、ジェラレッティン・ギュヴェンチ広域市長そして外交メンバーと親族が出迎えた。

自由になれて幸せであると話す運転手たちは喜んでいるようだった。イッゼッティン・キュチュク県知事は運転手たちの健康状態が良好であること、そして彼らが望めば今夜彼らは市内で宿泊できるということを話した。家族や親族は、解放に際して尽力した人たちへ感謝した。数日間にわたる交渉は最終的に良い結果をもたらし、ISISは昨日運転手らを解放した。緩衝地帯までおよそ3㎞歩いた運転手たちは、その後アルビルに移りアルビルの総領事に出迎えられた。
ミッリイェト紙が接触した運転手のうちの1人、ビュレント・ボズイェルさんは、過ごした過酷な日々を「彼らの振る舞いは良かった、共に礼拝した。ただ唯一辛かったのは、60度に達するほどの暑さだった。10歳から12歳ほどの少年兵もいた。その状況が悲しく、私たちは一緒に泣いた」という言葉でまとめた。
トルコ人運転手のセルダル・バヤルさんはシュルナクのシロピ郡に住む親族に電話をかけて、ISISが自分たちを解放したと話した。バヤルさんは、朝頃に ISISの兵士たちがそばに来て「あなたたちを今日解放します。荷物をまとめてください」と言った後、自分たちも準備をしたと明らかにした。バヤルさんはその後友人たち32人とともに1つの車両に乗り込み、クルド人地区へ向けて出発したことを語った。

■重なり合うようにして寝ていた

ミッリイェト紙が接触したオッケシュ・シェンさんはこう説明した:「私たちを空港のある場所で拘束した。重なり合うようにして困難な状況で寝た。彼らは悪いふるまいをしなかったが、私たちのいた場所は良くなかった。そして今朝来て、あなたたちを解放すると言った。私たちをある場所に連れてきて解放した。私たちは32人だった。徒歩でエル ビルへまっすぐ向かった。私たちを誰も捜しにこなかった。誰にも引き渡さなかった。私たちは自分たちだけで向かった。天候はとても暑く、厳しい条件下で歩いた。ISISの地区から出て、緩衝地帯からクルド人地区に行った。」ミッリイェト紙にコメントした運転手のヴェヒビ・デミルさんは、断食をしていたため、非常に疲れていたこと、このためどれだけの時間歩いたのか分からなかったことを話した。そのあとに陸地を歩き始めたことを明らかにした運転手のジェイフン・イスマイルオールさんは「道を通った一台の車両が私たちを乗せ、マフマル郡知事府へ連れてきた。ここで私たちをアルビル総領事が出迎えてくれた。私たちがメディアに発言しないことを望み、私たちを飛行機でアンカラへ送ることができるだろうと言うことを話した」と述べた。
トルコ人関係者がマフムルで出迎えたトルコ人運転手らは、バスに乗せられ車列を組んでアルビルに送り届けられた。車列にはペシュメルガ(クルド民兵)とトルコの特別機動チームが同行した。

■民間航空機が向かった

運転手たちはその後、領事館関係者と共にバスでアルビルへ行くために出発した。運転手たちをアルビルからアンカラへ送り届けるために、外務省が15時に民間航空機を向かわせた。
運転手たちと、その他の飛行機に同乗していた者たちは、GAP空港でシャンルウルファのキュチュク県知事、ギュヴェンチ広域市長とプナルバシュ県警署長と親族たちによって出迎えられた。飛行機から降りた後、親族に会い、大きな喜びを分かちあった運転手たちは、再会を喜んだ。
運転手ヴェフビ・デミルさんは記者らへの説明で、家族と再会できて本当に嬉しいと話した。解放のために尽力してくれた政府要人に感謝したデミルさんは、非常に興奮して話す言葉が見つからないと話した。

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( 翻訳者:四村美里 )
( 記事ID:34567 )