湾岸諸国:インフラ支出が15年間で1兆ドルを超える可能性
2014年07月06日付 al-Hayat 紙

■湾岸諸国のインフラ支出が15年間で1兆ドルを超える可能性

【シャールジャ:本紙】

湾岸諸国では2014年度前期に、膨大な費用を伴う数多くの主要インフラ計画が公表された。そして、これらの国々は最近、新プロジェクトへの投資ではなく現在のインフラをさまざまな方法で活用するとの思考に重点をシフトした。

「クレセント・エンタープライズ」社は報告書において、湾岸地域に存在する港湾や空港、道路、病院といった資産は「個々人の人生をよりよいものにすることや、さらなる雇用機会の確保、商業面における新たな展望の発見といった新たな目的のために運用された」と伝えた。

同報告書は、「過去数年間での湾岸地域における港湾や物流サービスのインフラに莫大(ばくだい)な投資が実行され、観光船やコンテナ輸送向けの世界的な施設の建設と新たな部門の振興に役立った」と指摘した。

展示会や会議のアレンジを専門とする「シートレード」社のクリス・ヘイマン取締役会長は、湾岸地域は船舶の修理・改装分野での世界的な中心地に変容したと述べ「近く、船舶修理能力に関して中国に次いで第2位になる」と予測した。また中東地域は「地域の成長の可能性を踏まえると、地理的にも、船舶の修理・整備・改装分野で世界的に高品質なサービスを提供する主要な中心地である」との見方を示した。

一方、「アブダビ港湾公社」のムハンマド・シャームスィー最高経営責任者(CEO)は、旅客輸送フェリー部門について「港湾インフラにおけるもう1つの投資分野」と見なした。

同部門の成長で新たな役割を果たすようになった他の資産には、旅客機と輸送機の受入設備が整っている「シャールジャ国際空港」がある。この空港は、格安航空会社「エア・アラビア」のハブ空港である。

世界中のビジネスマン向けに80機以上のプライベートジェットを稼働させている「Gamaアビエーション」は今月、「シャールジャ国際空港」内にプライベートジェット用の発着場を開設した。これは、同空港がシャールジャやドバイ、アラブ首長国連邦(UAE)北部でのプライベートジェットのサービスを統合する中心地となるためだ。

報告書は「この発着場は、同空港を起点として飛行機を飛ばす自家用機のオーナーたちを引き付けることに貢献する。その結果として新たな雇用機会を提供し、湾岸地域の航空部門の能力向上につながる」と予測している。

(後略)

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:34602 )