イラク国内で大統領、首相、国会議長を選ぶための動きが活発化(下)
2014年07月08日付 Jam-e Jam 紙

 これまでのところ、政治各派はヌーリー・マーリキーに圧力をかけるために、宗教指導者にも助けを求めている。

 「国民連合」リストのアンマール・フサインによると、イヤード・アッラーウィーとマスウード・バールザーニー、そしてウサーマ・ナジーフィーはそれぞれ別個に、首相職から退くようマーリキーへの圧力を強めてもらうべく、アーヤトッラー・スィースターニー事務所と接触したという。

 他方、複数の消息筋によると、アーヤトッラー・スィースターニーの息子のモハンマド・レザー・スィースターニー(ムハンマド・リダー・スィースターニー)もここ最近、各派にとってもっと好ましい人物を首相候補に選ぶよう促すべく、「国民連合」の関係者らとの面会を増やしているとのことである。

 複数の消息筋が考えるところでは、アーヤトッラー・スィースターニーの息子が国民連合の側と面会を行っている目的は、マーリキーの首相からの退任を促す間接的なメッセージを送ることにあるという。もちろん、こうした情報は〔スィースターニー側から〕確認されたものではない。

 他方、「法治国家連合」リストは、「現在の状況では、マーリキー以外の新たな候補者を選んでも、治安上の危機を終わらせることはできない。現段階でイラクが直面する治安上の難局を乗り切るには、マーリキーが最善の選択肢だ」との姿勢を崩してはいない。

 マーリキーは、首相ポストは法治国家連合の権利であり、イラク人有権者が投じた票に敬意を払う以上、首相職から退くつもりはないと述べている。

 もちろん、対立は首相候補をめぐるものだけではない。クルド人はこれまで、大統領候補をめぐって合意に至っていないのである。クルド人たちの間では、三人が大統領候補として取り沙汰されている。

 クルディスタン民主党の議員であるフーシュヤール・ズィーバーリー、クルディスタン祖国連合のナジムッディーン・カリーム、および同バルハム・サーリフの三名である。

 クルディスタン祖国連合の候補者らの方が、シーア派各派の間では人気が高い模様だが、しかし各種報道によれば、イラク・クルディスタン自治区の一部の関係者らは、同自治区の議会がイラク大統領のクルド人候補者を選ぶ中核となるべきだとする新たな案を提示しているという。

 クルド人関係者のこうした要求の目的は、クルディスタン祖国連合の候補者を遠ざけ、クルディスタン民主党の候補者を支援することにあると理解することができよう。クルディスタン民主党がイラク・クルディスタン自治区議会の多数を握っている状況では、特にそうであろう。

 イラク各派はまず、国会議長と二人の副議長の選出を成功させ、大統領、そして首相という二つのポストの候補者の指名については後々に引き延ばすことが予想されている。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:34660 )